「和食さと」の1号店って、どこにあるか知ってる? → 行ってみた

和食をメインとしたファミリーレストラン「和食さと」について、本サイトでもたびたび取り上げており、みなさんよくご存知のことだろう。

季節ごとに展開されるメニューや食べ放題や飲み放題など、魅力多いチェーン店だ。関西を中心に展開していることは有名だが、1号店がどこにあるかまでは、あまり知られていないのではないか。

・日本のはじまりの地で「さと」もはじまる

ということで、1号店である「奈良県 橿原北店」に来てみました。昭和60年(1985年)に今の場所、奈良県橿原市御坊町21の1にオープンしたとのこと。

記者は奈良県で暮らしているが、日本国はじまりの地とされる橿原市で「さと」もはじまっていたとは、全然知らなかった。

国道169号線沿いの、飲食店が立ち並ぶエリアに店を構えている。周辺は割と入れ替わり立ち代わりという印象だが、「さと」は変わらずずっとそこにある気がする。

見た目はよくある「さと」だが、扉を開くとどこか懐かしい感じがする。修学旅行で泊まった、旅館のような雰囲気だ。年季の入った、落ち着く店内である。

お昼時を少し過ぎていたからか、客席はまばら。年齢層はかなり高めで、地元の人に愛されているように見受けられる。

店員さんは親切で、配膳ロボット・ランキーポーターも頑張って働いている。穏やかな空間でありながら、しっかり仕事をこなしてくれていて、居心地が良い。

メニューなどを見るに、1号店ならではの何かというのはなさそうだ。店員さんにも聞いてみたが、特にそうした差別化はしていないそう。

しかしながら「そうなんですよ、ここが “さと” としては最初の店舗です」と誇らし気に話してくれて、何だかこちらまで嬉しくなってしまった。

奈良つながりで、奈良名物であるそうめんが入った(使用されているそうめんは揖保乃糸・兵庫県産だが)フェアメニュー『鰻ご飯と鱧そうめん膳(税込1868円)」を注文することにした。

・ここにしかない空気感

自分で注ぐタイプの温かいお茶でほっこりしていたら、ランキーポーターが静かに食事を運んできてくれた。盆を受け取ると、どっしりとした重みがある。

思った以上にボリュームたっぷりの鰻ご飯とそうめんで嬉しい。伸びないうちにとそうめんをすすると、あっさりしていて美味しい。

揖保乃糸は久しぶりに食べたが、たまには良いな。上に乗っている鱧も梅肉と合わさって、夏らしい味だ。天ぷらもパリッとしている。

そういえば記者の前職の社長が、さとの茶碗蒸しが大好きだったな……と、余計なことを思い出しながら美味い茶碗蒸しもいただく。真だこの酢の物も、さわやかだ。

また、なにより鰻ご飯が気に入った。ご飯にしっかりタレが染みていて、記者の故郷・福岡の「せいろむし」を思い出す味だ。

色いろな意味で懐かしさでいっぱいになった、和食さとの1号店。帰り際までレジ対応など、店員さんが丁寧に接してくれてありがたかった。

一見、何処にでもある「さと」ではあるけれど、ここにしかない情緒ある店だと感じた橿原北店。これからも地元で長く愛される店であることを確信し、店を後にした。

参考リンク:和食さと 執筆:K.Masami Photo:Rocketnews24.

▼駐車場も広くて良いです、1号店

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