女子ゴルフ・シェブロン[速報]西郷真央がメジャー初Vへ2位につける、8番バーディーも10番で痛いボギー : 読売新聞
女子ゴルフの今季メジャー初戦、シェブロン選手権は27日、米テキサス州ウッドランズのクラブ・カールトンウッズ(パー72)で最終ラウンドが行われた。首位タイから出た西郷真央(23)は、3バーディー、5ボギーで2打落として通算7アンダーとしたが、5人によるプレーオフに進出。最初のホールで唯一、バーディーを奪い、米ツアー初優勝をメジャー制覇で飾った。プレーオフは、この日1打伸ばしたアリヤ・ジュタヌガーン(29)(タイ)、殷若寧(22)(中国)、2打伸ばした金孝周(29)(韓国)、1打落としたリンディ・ダンカン(34)(米国)で争った。西郷の各ホールを詳報する。(デジタル編集部)(→これまでのプレーの詳細はこちら。 第3R 、 第2R 、 第1R )(→22年のエビアンでも優勝争いは こちら )
9番ホールでティーショットを放つ西郷真央(27日)=AP1ホールで決着
▽プレーオフ1ホール目(18番パー5):第1打はフェアウェーにナイスショット。2オンを狙った第2打はまたもグリーン奥のラフへ。第3打をピンそばに寄せてバーディーを奪った。2オンを果たした殷若寧が3パットをたたくなど、他の4人はパーかボギーだった。西郷は、24年にアムンディ・エビアン選手権を制した古江彩佳以来、日本女子5人目(6度目)のメジャー制覇。
最後の最後に勝負強さ
▽18番パー5:第1打をフェアウェーに置いた西郷。2オンを狙ったがボールはグリーン奥のラフへ。しっかりと寄せて3メートルほどのバーディーパットを決めた。西郷は力強くガッツポーズ。同組のダンカンもバーディーで5人のプレーオフとなった。
4番ホールでティーショットを放つ西郷真央(27日)=AP▽17番パー3:第1打はピンの左へ大きくそれてカラーに。バーディーパットはショートし、短いパーパットを辛くも入れた。1打差で最終ホールへ。
▽16番パー4:このホールはしっかり第2打でグリーンオン。長いバーディーパットはカップに届かずパー。
15番で粘り切れず5つ目ボギー
▽15番パー4:西郷の第1打は完璧。第2打は、またもグリーンを越えた。本人は信じられないような表情を見せた。第3打はパットを選択したが寄せきれず、ボギーとなった。首位との差は2打に広がった。
▽14番パー4:グリーンを狙った第2打がまたも止まらずにグリーンオーバー。1メートルほどに寄せ、パーでしのいだ。
▽13番パー5:フェアウェーからの第2打はレイアップ。残り99ヤードの第3打は大きくグリーンを越えて、首をひねった。なんとかパーはキープした。
3番ホールのグリーン上を歩く西郷真央(27日)=AP痛い連続ボギー
▽12番パー3:1打目はピンに真っすぐ向かったが、止まらずにグリーンオーバー。ラフからの第2打は距離が残ったがパーパットをねじ込んだ。思わず拳を強く握った。
▽11番パー4:2オンしたが大きくピンをオーバー。下りラインでピンを越え、返しのパットも入らず連続ボギーとなり、A・ジュタヌガーンとの差が2打に開いた。
▽10番パー4:ティーショットは左の池の脇へ。辛くも残ったが、第2打はバンカーへ。パーパットがショートし、ボギーとなった。通算8アンダーに落とし、2位となった。
前半はイーブン
▽9番パー4:グリーン手前から右に池があるホールだが、きっちり2オン。惜しくもバーディーとはならなかったが「OKパー」だった。
▽8番パー5:残り225ヤードの第2打はわずかにグリーンを越えたが第3打をパターで寄せてきっちりバーディー。このホールは4日連続のバーディーで、A・ジュタヌガーンと並んだ。
▽7番パー3:ティーショットはグリーン手前にわずかにこぼれた。バーディーパットは外れたがパー。4日間すべてパーだった。
大きな音してもショット安定
▽6番パー4:ティーショットを打つ際に大きな音が聞こえたが、しっかりフェアウェーキープ。2打目でグリーンを捉えた。パーをキープ。
2番でティーショットを放つ西郷真央(27日)=AP▽5番パー4:2打目がグリーンオーバーし難しいラフに。3打目でもグリーンに乗らずにボギーとした。8アンダーで2位に落ちた。
▽4番パー5:3オンしてスライスラインのバーディーパットは入らず。パーだった。この時点で首位タイキープ。このホールは4日間バーディーなしだった。通算9アンダーのまま。
ボギースタートも3番でバーディー
▽3番パー3:2メートルほどのパットを沈めてバーディーを奪い、9アンダーに戻した。3番ホールは第2、3ラウンドに続くバーディー。5位スタートで、4番でイーグルをマークしたメジャー2勝のアリヤ・ジュタヌガーン(29)(タイ)に並ばれたが、首位をキープ。
西郷真央(25日)=帯津智昭撮影▽2番パー4:西郷は2番も第2打がグリーンで止まらず。しかし、1・5メートルほどのパットを沈めてパー。最終組の他の2人はボギーで単独トップに立った。
▽1番パー4:黄色いウエア姿の西郷はフェアウェーど真ん中にティーショットを放つと第2打はグリーンを大きくオーバー。ラフからの第3打で寄せきれず、ボギーとなった。しかし、ユ・ヘランも同じくボギーで、3位スタートのリンディ・ダンカン(34)(米国)を含め最終組の3人が首位で並んでいる。
決勝ラウンドに進んだ他の日本勢の成績は次の通り。
山下美夢有、古江彩佳、岩井千怜:通算2オーバーの30位、吉田優利:3オーバーの40位、岩井明愛、西村優菜、渋野日向子:4オーバーの44位、畑岡奈紗:5オーバーの52位、竹田麗央:6オーバーの59位、勝みなみ:7オーバーの62位