米司法省、エプスタイン新資料公開 トランプ氏が自家用機に8回搭乗
[ワシントン 23日 ロイター] - 米司法省は23日、性的虐待罪で起訴された後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏の捜査に関する新たな資料を公開した。その中には、トランプ大統領がエプスタイン氏の自家用ジェット機に8回搭乗していたとする電子メールも含まれている。
このメールは身元不明の検察官が2020年1月7日付で記したもので、トランプ氏が1990年代にエプスタイン氏の自家用ジェット機に搭乗していたことが飛行記録から分かったとしている。そのうち少なくとも4回は、エプスタイン氏の共犯者として有罪判決を受けて服役中のギレーヌ・マクスウェル受刑者も同乗していたという。
また、乗客がエプスタイン氏、トランプ氏、名前が黒塗りされた20歳の女性の3人のみだったことがあるほか、「マクスウェル受刑者が関わったとされる事件の証人となり得る女性」が同乗していたこともあると記している。
トランプ氏は24年、交流サイトへの投稿でエプスタイン氏の自家用機に乗ったことや、所有していた島に行ったことはないと述べていた。ホワイトハウスは、今回のメールに関するコメント要請に直ちには応じていない。
司法省はXに掲載した声明で「これらの文書には、20年の選挙直前にFBI(連邦捜査局)に提出されたトランプ大統領に対する虚偽かつ扇情的な主張が含まれている」などと指摘した。
また公開文書には、エプスタイン氏が米国体操連盟の元チームドクターで女子選手らへの性的虐待の罪で終身刑を言い渡されたラリー・ナサール受刑者に送ったとされるカードの画像も含まれている。カードはテーブル越しに手をつなぐカップルの写真とともに、トランプ氏の名前には触れず「われわれの大統領も若くて魅力的な女性を私たちと同じように愛している」と手書きで記されていた。
司法省はこのカードが「偽物」だとの見解を示した上で、法律に沿ってエプスタイン文書の公開を続けるとした。
他にも、元運転手とされる人物から捜査当局への通報内容として、1995年にトランプ氏を乗せたリムジンを運転中に、後部座席のトランプ氏が「ジェフリー」と呼ぶ相手と少女への虐待について話しているのを聞いたという情報もあった。
今回公開された資料には、多くが黒塗りされた約3万ページの文書と、連邦拘置所内で撮影されたとされる数十本の動画が含まれている。同資料には、トランプ氏が何らかの犯罪を犯したという主張は一切含まれていない。
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Brad Heath is an enterprise reporter in Washington. He focuses on law enforcement, criminal justice and using data to find out what the government is doing. He is a graduate of Georgetown University Law Center and is a member of the Virginia bar.
Based in Toronto, Bhargav reports on breaking news across U.S. and Canada. Previously he spent three years with Reuters' Sub-Saharan Africa breaking news hub in Johannesburg, and covered former Paralympic star Oscar Pistorius's release, and the historic 2024 South African election. He was part of a team of reporters that Reuters named Journalists of the Year in 2023 in the Speed category for coverage of Africa. He has also spent three years in India with the news agency's Global News Monitoring team. He has a master's degree in International Studies. When he is not working, Bhargav likes to read and travel.