“万引き犯”止めようとボンネットに…店員乗せ10メートル以上走行 一部始終がカメラに
ビールなどを盗んで車で逃走したとして、61歳の男が逮捕されました。その車を止めようと、店員がボンネットに飛び乗る様子などを、カメラが捉えていました。
車を必死に止めようとしている男性。撮影者がスーパーに入ろうとした際、目撃した瞬間です。 「え?やば」「やばいやばいやばい」「どうしたの?何があったの?」 車を止めようとしているのは、スーパーの店員です。ボンネットに飛び乗った店員を乗せたまま、車は走行。10メートル以上先で、ボンネットから降りた店員。今度はダッシュで車を追いかけています。店員にケガはありませんでした。
撮影者 「買い物しようと思って行った」「入り口ら辺で大きい声が聞こえた。『なんだろうケンカかな?』と思って見ていたら、店員と男が言い合っていて」「焦ったのは焦った。初めて見る光景なので」 ◇ 現場は、熊本市内のスーパーの駐車場。この“暴走”の直前、店内では、万引きトラブルが起きていました。 警察や撮影者によると、運転手の男は、ビールのパックやサラダ油など、およそ6000円分の商品をカゴに入れたまま、店の外へ。
気づいた店員は「ダメです」と呼び止めましたが、男は「払えばいいんだろ!」などと、言い争いに。その後、車に乗り込み逃走しようとしたということです。 撮影者 「(男は)別に焦っている様子もなく、見つかっちゃったから逃げよみたいな感じ。悪びれるそぶりもなく、パッと行っちゃった」
警察は、逃げた運転手の行方を追っていましたが、23日、無職の甲斐吉秀容疑者(61)を逮捕しました。 撮影者によると、店員は「あの人(甲斐容疑者)はもう万引き3回目。やっと捕まえられると思った」と話していたといいます。 店によると、数か月前から万引きを繰り返す男がいたため、警察への相談を検討していたところだったといいます。 甲斐容疑者は調べに対し「間違いありません。どうしてもビールが飲みたくて万引きしました」と容疑を認めているということです。