トランプ氏の核施設破壊発言、「レッドライン越え」=イラン当局
イラン当局者は30日、トランプ米大統領によるイランの核施設を破壊するという脅しは明らかにレッドライン(越えてはならない一線)を越えており、深刻な結果を招くとの見方を示した。26日撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)
[ドバイ 30日 ロイター] - イラン当局者は30日、トランプ米大統領によるイランの核施設を破壊するという脅しは明らかにレッドライン(越えてはならない一線)を越えており、深刻な結果を招くとの見方を示した。ファルス通信が報じた。
同通信によると匿名のイラン当局者は「米国が外交的解決を求めるのであれば、脅迫や制裁といった言葉は捨てなければならない」と指摘。そうした脅しは「イランの国益に対するあからさまな敵意だ」と非難した。
トランプ大統領は28日、ホワイトハウスで記者団に対し、(核合意は)非常に強固なものであってほしいと言及。その上で、米国が望めば研究施設を含め何でも破壊できると発言した。
トランプ氏は、イランの核開発計画を巡る数十年にわたる紛争を外交で解決できない場合、イランの核施設を爆撃すると繰り返し警告している。30日には、米国はイランの核開発計画を巡る合意に近づいていると確信しているとの認識も示した。 もっと見る
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