5月から繁殖期“野生のクマ”市街地で相次ぐ出没 専門家「人間の食べ物は“麻薬”…味を覚えさせないのが大事」
繁殖期を迎えた野生のオスグマの行動を捉えた、世界初とされる貴重な映像を入手した。秋田県内ではクマの出没が相次いでおり、専門家は人の生活圏での対応の重要性を指摘する。
執拗にメス追いかけるオス
繁殖期を迎えた野生のオスグマを世界で初めて捉えたという、貴重な映像を入手した。
メスを追いかけるオスグマ この記事の画像(14枚)執拗にメスを追いかけ、メスをめぐり、オス同士が争う様子も映っている。
オスグマ同士の争いこの映像の撮影に成功し、ツキノワグマの生態を25年以上調査する東京農工大学の小池伸介教授は、クマが繁殖期を迎える今こそ、対策が急務だと警鐘を鳴らす。
東京農工大学・小池伸介教授: 繁殖期っていうのは5月の終わりから8月ぐらいって一般的には言うんですけど、山の中のクマの食べ物の量が、1年で一番少ない時期なんですね。
オスから避ける意味でも(メスが)人の生活圏の近くの森で子育てをしているっていうのはいるとは思います。
「ありゃー おっかねー」自宅でクマ目撃
木の上で撮影者の方を見る1頭のクマ。
出没したのは、秋田・大仙市内の大型ショッピングモールだ。
リポート: いま交通整理が行われているようです。
警察が出動し、辺りは騒然となっている。
撮影者: 「すぐそこで熊が出てる」っていうことで、車に乗った状態で、周りを確認してみたら、木の上にクマがいたっていう。
午前8時ごろ、ゴミを捨てるため外に出た近隣の女性が目にしたのは…。
近隣住民: そこまで走って…。トントントンと走って来たんですよ。
木に登る前のクマ木に登る前の、あのクマだ。
近隣住民: パッと見たら、向こうもパッと見たんですよね。(Q.目が合った?)一瞬合ったんです。それで「ヤバイ!」と思って…。
その後、撮影者が「走り出した、急に」と声を上げたように、クマはショッピングモールから移動。 その後を、猟友会も追う。
取材班: 動いてる黒い影が見えますね今。
カメラがクマの姿を捉えた。 クマは、山のある方向へと走っていく。
あぜ道を歩くクマ取材班: あ、出てきた。あぜ道歩いてる。
道へと上がり、その後林へと消えていったクマクマは悠々と歩きながら、建物の先にある林の中に消えていった。
そして、同じ秋田県の横手市では…。
自宅横の用水路でクマを目撃した住民住民: すぐここ、すぐここを歩いてきたの。
早朝、自宅横の用水路で、クマを目撃したという。
住民: 犬かなって念のため見直したのよ。もう1回犬かなと思って見たらクマだった。
住民が撮影したクマ約1時間半後、窓から外を見ると…。
住民: ありゃりゃりゃりゃ、畑のところさ。行った 行った 行った。ありゃー おっかねー。
専門家「食べ物なければクマは帰る」
繁殖期を迎え、オスから逃れようとメスが人里近くに降りてくる。 だが、ウオッチャーの小池教授は、それ自体が問題ではないと語る。
東京農工大学・小池伸介教授: 繁殖期だから例えば出没が増えるとか、繁殖期だから事故が増えるというのではないとは思います。大事なのは、人の生活圏にクマが来ましたとなった時に、そこに食べ物がなければクマは帰るわけですね。
東京農工大学・小池伸介教授: クマからすると、人間の食べ物っていうのはもう麻薬みたいなものなんですよね。簡単に手に入って高栄養なので、その味を覚えさせないっていうことが、やはり次の出没なり、事故を防ぐ上では非常に大事だってことですね。
(「Mr.サンデー」5月10日放送より)