冬なのに40℃超え。テキサス州南部で冬のアメリカ観測史上最高気温を記録

Image: Melinda Nagy / Shutterstock.com

冬なのに、真夏以上の暑さってどうなの。

去る2月26日、テキサス州南部のメキシコ国境に近いファルコン・ダムで、41.1℃という驚異的な暑さが観測されました。正式に認定されれば、アメリカの冬(12~2月)における観測史上最高気温になります。

記録を塗り替える猛暑

これまで、アメリカにおける冬の過去最高気温は、1902年2月26日にテキサス州リオグランデ・シティで観測された40℃でした。今回の記録が正式に認められると、124年ぶりの記録更新になります。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)傘下の国立環境情報センター(NCEI)によって記録の検証が行なわれますが、数カ月から数年かかる場合もあるとのこと。それまでは、あくまでも暫定記録という形になります。

If confirmed, the high temperature yesterday of 106ºF at Falcon Dam, Texas, sets a new high temperature for the month of February and also for Winter (Dec.-Feb.) in the United States. pic.twitter.com/xsELJBqTsm

— AccuWeather (@accuweather) February 27, 2026

この異常な暑さは、メキシコから北上した高気圧の尾根がテキサス南部に長くとどまったために、平年よりもはるかに暖かい空気をもたらしたことが要因なのだとか。高気温と乾燥が相互作用を起こして、気温が上昇するパターンです。

暖かすぎたアメリカの2月と冬

NOAAによると、2月のアメリカ本土は観測史上4番目の暖かさでした。南部から西部にかけての異常な暖かさが顕著で、テキサス州の2月は観測史上2番目に高い気温になりました。

Image: NOAAアメリカ本土各州における冬(12~2月)の平均気温ランキング(NOAA)。赤の"131"が観測史上1位

冬を通した平均気温は、アメリカ本土が132年の観測史上2番目の暖かさで、テキサスを始めとする南部と南西部の州は、観測史上最も暖かい冬を経験しました。124年ぶりに冬の全米最高気温が更新されそうなのも納得の暑さだったわけです。

冬の平均気温上昇が速すぎる件

アメリカ本土では、春夏秋冬すべての季節で温暖化が進んでいますが、四季の中で平均気温の上昇ペースが最も速いのは、実は冬なんです。寒い季節、寒い時間帯ほど速いペースで温暖化が進んでいます。

Image: NOAAアメリカ本土における冬(12~2月)の平均気温偏差(NOAA)。緑のラインは5年の移動平均。青いラインは2001年以降の気温上昇ペース

アメリカ本土における冬の平均気温は、21世紀に入ってから、10年あたり+0.54℃のペースで上昇しています。100年で+5.4℃上昇するペースです。春が+0.15℃、夏が+0.3℃、秋が+0.41℃ペースで上昇しています。

秋と春が短くなって二季化が進んでいると言われていますが、冬の春化も進んでいるような印象を受けます。

冬の熱波による40℃超えの下地には、急激に進む冬の温暖化の存在があったと考えられます。冬の平均気温が上昇すると、山岳部の積雪量の減少や、花粉症シーズンの延長、冬の嵐や竜巻、山火事の激化、早期雪解けによる夏の水不足に起因する農作物の不作などの悪影響が深刻化します。

3月は小春日和の過ごしやすい気候が続いてほしいところですが、筆者が住むダラスには容赦なく熱波がやってくるようで、今週末の予想最高気温は35℃。また、同じ熱波によって西部では40℃を超える予想も出ています。

今年も暑すぎ危険な年になりそうです。

Reference: USA Today, AccuWeather, AccuWeather / X, NOAA (1, 2), Weather Channel

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