【RIZIN】混沌のフェザー級でSASUKE vs.コレスニック。バンタム級で安藤達也vsガサンザデ、中島太一vs.CORO、後藤丈治vs.鹿志村仁之介、ソルトvs.万智も。...
2025年6月14日(土)、北海道真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催の『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』の追加カードが8日発表された。
【追加カード】
▼RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級(120.0kg)トーナメント1回戦 5分3Rアレクサンダー・ソルダトキン(ドイツ、ロシア/SPITFIREGYM in Berlin)14勝5敗プリンス・アウンナラー(フランス/Free Fight Academy)20勝12敗
ヘビー級GPイズラムベック・ベクティベック・ウルー(キルギス)の欠場により、東京ドームから北海道大会にスライド実施となったソルダトキンの相手は、ヘキサゴンMMAヘビー級王者のアウンナラーに決定。
今大会最注目のソルダトキンは、徒手格闘技で、ロシア国内王者をはじめW杯2度優勝、世界選手権でも2度優勝。その体躯に似合わず、回転系の打撃やサイドキックを得意とし、爆発力を持ち、プロMMA15勝中10KO、一本で2勝している戦慄のフィニッシャーだ。31歳。
対する緊急参戦のアウンナラーは、仏MMAの先駆者マチュー・ニコールの元で研鑽を積み、12年にプロMMAデビュー。ライトヘビー級でWASO欧州王者に輝くと、ブランクを経て、22年のヘキサゴンMMAでヘビー級に階級を上げて復帰。4R TKO勝ちで王座獲得。以降はTKOを量産し、24年4月のKSWでの敗戦を経て現在2連勝中だ。33歳。
▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rビクター・コレスニック(ロシア/Tiger Muay Thai/Kuznya)25勝4敗1分SASUKE(MASTER JAPAN TOKYO)13勝3敗1分
サンボバックボーンのストライカー コレスニックが、1年2カ月ぶりにRIZIN復帰。23年5月にRIZIN初参戦で岸本篤史を2R カーフキックでTKO。10月に高木凌に、24年4月に中原由貴にいずれもフルマークの判定勝ちでRIZIN3連勝。10月の武田光司戦を感染症で欠場し、試合中止となっていた。混迷と激動のRIZINフェザー級トップ戦線に実力者が名乗りを上げるか。29歳。
対するSASUKEは、現修斗世界フェザー級王者。柔道ベースで高校3年間同じクラスの瀧澤謙太の影響でMMAを始める。16年3月に修斗でプロデビュー。右前腕骨折で2年7カ月の長期離脱を経て、20年9月、仲山貴志にTKO勝ちで修斗環太平洋フェザー級王座獲得。21年7月に修斗世界フェザー級王座決定戦で工藤諒司に判定勝ちで王座戴冠。22年、23年とRoad to UFCのフェザー級Tに出場も初戦敗退。その間、修斗で飯田健夫、田中半蔵にKO勝ちで王座を防衛。24年5月の日中対抗戦ではジョングウェン・パンに1R一本勝ち。25年3月に椿飛鳥を2R リアネイキドチョークに極め、3度目の防衛に成功。今回、RIZINデビュー戦でコレスニックを総合力で上回り、混迷を極めるフェザー級の台風の目となるか。30歳。
▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3Rマゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン/Team Alpha Male)11勝1敗安藤達也(フリー)14勝4敗1分
ガサンザデは、ケラモフ、ムサエフ、マメドフ、ラギモフに続くアゼルバイジャン「第五の男」。12歳から始めたフリースタイルレスリングでアゼルバイジャン王者に輝き、徒手格闘技でもロシア王者に。2019年にプロMMAデビュー。20年よりロシアのAMC Fight Nightsに参戦しNo.1タイトルコンテンダーとなる。RIZIN初参戦となった24年11月、バンタム級初戦の白川ダーク陸斗と対戦。打撃をかいくぐって、シングル、ダブルレッグと連続タックルからコントロールし完封勝利を挙げた。キャリア通算11勝1敗のうち5勝は早いラウンドでのKO/TKO決着(ほか6勝は判定)。持ち前の思い切りのいい打撃とレスリングで、同じレスラーである安藤達也と死闘間違いなしのタックル合戦を繰り広げるか。28歳。
安藤は、第12代修斗世界バンタム級王者。小学3年から6年まで琉球少林流空手道を習う。関東一高レスリング部では3年時に国体でレスリングF66kg優勝。国士舘大学レスリング部ではインターカレッジ フリースタイル66kgで2位。14年9月、TTFでプロMMAデビュー。3連勝後の15年5月、ROAD TO UFC:JAPANに出場も石原夜叉坊に判定負けで敗退。9月のVTJで佐藤将光に判定負け後は修斗5連勝。20年8月、環太平洋王座決定戦で田丸匠を1R TKOしベルトを獲得した。11月に大塚隆史に1R TKO負け。21年9月、石井逸人を肩固めに極めて一本勝利で復活を遂げると、環太平洋王座を返上。22年3月に世界バンタム級王者岡田遼に2R KO勝利で王座を奪取した。同月、ONE Friday Fightsでアリ・モタメドと大激闘の末、逆転の2R TKO勝ち。24年5月、9年ぶりとなるROAD TO UFC参戦。フェザー級で中国のズー・カンジエに判定負けで初戦敗退。今回、約1年のブランクを経てRIZIN初参戦。フルラウンドで連続タックルをガサンザデを相手に組み勝ち、RIZINバンタム級をブチ上げるか。35歳
▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R中島太一(ロータス世田谷)18勝13敗1分CORO(JAPAN TOP TEAM)20勝21敗5分
2012年4月のPANCRASEネオブラ1回戦以来、13年2カ月ぶりの再戦。当時は中島が判定勝ち。その後、中島は修羅のACBで2勝3敗。22年4月のRIZIN.35でRIZIN初参戦。フェザー級でヴガール・ケラモフに挑むも一本負けを喫した。PANCRASEでは田嶋椋に判定勝ちでバンタム級王座統一。23年9月のRIZIN.44で岡田遼に判定勝ち。24年4月のRIZIN日韓対抗戦でキム・スーチョルに2R 左フックでKO負けを喫した。その後、24年12月、25年2月にBreakthrough CombatでグラップリングのProgressルールに挑戦。須藤拓真、大脇征吾に一本負けも、25年4月のDEEPではハルク大城と対戦し、ジャブ&カーフで削り、2R 負傷TKO勝ちで再起を果たしている。36歳。
COROは、伊澤星花と格闘技夫婦としても知られる。10年4月のCAGE FORCEでプロデビュー。18年4月のDEEPでは朝倉未来を腕十字であと一歩まで追い込むも惜敗。22年3月、初参戦のRIZINで増田拓真に判定勝ち。5月のDEEPでもDJ.taikiに判定勝ちで暫定王座を獲得。11月のDEEPで石司晃一に判定負けで王座陥落。23年5月、力也を1R 三角絞めに極めて再起。しかし、続くDEEPで元谷友貴、瀧澤謙太、ソン・ジンスといった実力者相手に3連敗中。今回、約3年3カ月ぶりのRIZIN参戦で、中島太一にリベンジを果たすとともに、約2年ぶりの白星を掴みたい。36歳。
▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA)17勝8敗1分鹿志村仁之介(BatlleBox)8勝4敗
空手と柔道をバックボーンに地下格闘技を経て16年10月、PANCRASEでプロMMAデビュー。RISEにも参戦しロー判定後はPANCRASEで3連勝。20年4月のRoad to ONEでは祖根寿麻を1Rニンジャチョークに極め5連勝。9月より修斗に参戦。4勝3敗を経て、23年6月、地元の北海道でRIZINデビュー。トレント・ガーダムからツイスターでタップを奪うと、さらに10月には日比野“エビ中”純也にも同じ技で一本勝ち。24年5月にはONE Friday Fightsに参戦。ロシアのイリアス・エジエフからダウンを奪う攻勢も逆転の一本負け。11月のDEEPで、現PFLのマンド・グティエレスにスプリット判定負けでキャリア初の連敗を喫した。25年3月に5年ぶりにPANCRASEに復帰。合島大樹を1R、左フックで再起戦をTKO勝利で飾った。約2年ぶりのRIZIN柔術ベースの鹿志村仁之介とのバックの取り合いを制し、地元北海道でRIZIN3連続ツイスターを極めるか。アマチュア時代からともに練習した西川大和とともに、地元で連勝を目指す。
鹿志村は、柔道を9歳から、12歳から柔術を始め、JBJJF全日本柔術選手権優勝。20年にPANCRASEでMMAデビュー。3連勝後の22年6月にROAD TO UFCに階級上のライト級で欠場選手が出たことで緊急参戦。キ・ウォンビンに1R TKO負けした。11月、DEEP初参戦。雅駿介をリアネイキドチョークに極め、一本勝ち。しかし北米修行を経た23年2月のDJ.taiki戦、7月の日比野"エビ中"純也戦でいずれも判定負けを喫し2連敗に。再起戦となった11月、橋本優大に1R腕十字で一本勝利を収めると、24年9月に力也、12月にはRYUKIをともにリアネイキドチョークで極め、3試合連続、1R一本勝ちをマークしている。勝利した試合はすべて一本勝ちという生粋のグラップラー・鹿志村は、“The Twister”の異名を持つ後藤からもバックを奪い、得意のチョーク、それとも掟破りのツイスターを極めるか。
▼RIZINストロー級(52.50kg)5分3Rソルト(マルスジム)万智(67ジム)
ソルトは北海道出身の第5代ストロー級クィーン・オブ・パンクラシスト。17年にJ-NETWORKのアマチュア全日本大会準優勝。21年4月、アマチュア修斗EXトーナメントフライ級で優勝しプロ昇格。22年1月、プロデビュー戦の修斗で3位の杉本恵に判定負け。12月に初参戦のPANCRASEでストロー級王者KARENに判定勝利する大金星を挙げると23年4月の再戦で王座に挑戦。判定勝ちでプロ5戦目にして王座戴冠。23年6月、RIZIN北海道大会で初参戦、大島沙緒里に一本負けを喫した。その後、修斗で1勝1敗すると、24年9月のPANCRASEではベテラン藤野恵実を挑戦者に迎え、大激闘の末にV1達成。しかし25年3月の修斗ではパク・ボヒョンとのストライカー対決に判定で敗れた。地元で再びRIZIN参戦の今回、万智の組みを封じ、KOで再起を飾れるか。
万智は、小学3年の時に柔道を始めると高校3年まで続け、中学2年時に県大会1位に。22年11月のDEEP JEWELSでプロデビュー。23年2月の2戦目でHIMEを1Rリアネイキッドチョークで絞め落すと5月には3連勝中のキム・ユジョン相手に初の国際戦でアメリカーナを極め3連勝に。23年10月、RIZIN初参戦。修斗現役王者の渡辺彩華を相手に判定2-1で勝利。その翌月、DEEP JEWELSストロー級暫定王座決定戦で松田亜莉紗にスプリット判定負け。24年5月、松田が返上した王座をかけパク・シウと対戦。打撃でも退かず足関節でもダメージを与えるなど肉薄したが判定負けで2連敗。9月にはラウェイ王者スーリ・マンフレディを2R 肩固めで再起戦に勝利。1年5カ月ぶり2度目のRIZINで同い年のパク・ソヨンを相手に打撃戦を展開し、2R TKO勝利。組み技のみならず、打撃、足関節とMMAがめきめきと進化するなか、今回は身長差が13cmのストライカー、ソルトを捕えられるか。
▼RIZIN キックボクシングルール 64.0kg契約 3分3R上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1 GROUP)ファーパヤップ・GRABS(タイ/GRABS KICK BOXING STUDIO)
▼RIZIN キックボクシングルール 60.0kg契約 3分3R上野奏費(kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1 GROUP)山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/RISEフェザー級8位)▼RIZIN キックボクシングルール 55.0kg契約 3分3Rとしぞう(フリー/BreakingDown)鵜澤悠也(RIKI GYM/K-1 GROUP)▼OPファイト3 RIZIN MMA特別ルール 77.0kg契約 5分2R成田佑希(TEAM KAZE)能登 崇(GO ONE GYM)▼OPファイト2 RIZIN MMA特別ルール 56.0kg契約 5分2R鈴木嵐士(JAPAN TOP TEAM)
早坂優瑠(CORE QUEST KUSHIRO)
▼OPファイト1 RIZIN キックボクシングルール 57.0kg契約 3分3R安齋 宙(Kickboxing Academy Sapporo)もっとがんばれ!ふるかわくん(GRABS)【出場予定選手】山本空良(パワーオブドリームジム)新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)遠藤来生(Power of Dream Sapporo)ほか
【既報カード】
▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)20勝6敗木村柊也(BRAVE)5勝0敗
木村は、日本拳法の天才。明治大学在学中に最年少の18歳、大学1年生で全日本拳法個人選手権大会優勝。GLADIATORで4連勝後、25年3月、地元四国でRIZIN初参戦。黒帯柔術家の横山武司を1R54秒、右フックでダウンを奪いパウンドアウト。MMA戦績を5戦全勝、全初回KOに更新した。いきなり2戦目で元王者の再起戦に抜擢された今回、ケラモフのテイクダウンを切りその強烈な右でマットに沈め、一気にフェザー級上位戦線へ駆け上がるか。ケラモフはサトシ戦のTKO負けからフェザー級に戻して無敗の新鋭を迎え撃つ。
▼RIZINライト級(71.0kg)5分3R堀江圭功(ALLIANCE)13勝5敗西川大和(西川道場)22勝5敗6分
堀江は、剛柔流&極真空手を学び、16年10月にプロデビュー。19年7月、緊急参戦でUFCデビュー。21年3月にRIZIN初参戦。関鉄矢、佐々木憂流迦、中田大貴との激闘を制し、RIZIN3連勝。23年4月、怪我から1年半ぶり復帰でヴガール・ケラモフに一本負け。同年9月にライト級転向でスパイク・カーライルに判定勝ち。24年2月に地元でルイス・グスタボと激闘の末に判定負け。
西川は、佐山聡門下生の父のもと北海道の大自然のなかで格闘技の英才教育を受けた。15年5月、地元のPFCで小学生でプロデビュー。20年5月より修斗参戦。椿飛鳥や大尊伸光らを相手に5連勝すると、21年9月、ライト級王者・川名TENCHO雄生にTKO勝ちで修斗史上最年少の18歳で王者に。23年4月よりPFLライト級参戦、2連敗でプレーオフ進出を逃す。24年、タイでムエタイ戦に勝利すると、12月にDEEP初参戦で宇佐美正パトリックにスプリット判定勝ち。今回、地元・北海道でRIZIN初参戦となる。