トランプ氏批判のボルトン元補佐官、FBIが家宅捜索 国家安保巡り
米連邦捜査局(FBI)は22日朝、第1次トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めたジョン・ボルトン氏の東部メリーランド州の自宅を捜索した。写真は8月22日、メリーランド州ベセスダで撮影(2025年 ロイター/Tasos Katopodis)
[ワシントン 22日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)は22日朝、第1次トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めたジョン・ボルトン氏の東部メリーランド州の自宅を捜索した。情報筋によると、国家安全保障を巡る捜査の一環で、機密情報の犯罪的な漏えいの可能性に焦点が当てられているという。
ボルトン氏は米国連大使を務めたこともある。大統領の職務に不適格だなどとして、トランプ氏への批判を強めていた。トランプ氏は2期目に入った後、政治的な報復として自身の敵とみなす人物に対して圧力をかけている。
ボルトン氏の家宅捜索に関する記者団からの質問に対し、トランプ大統領は「今朝テレビで見ただけだ。私はボルトン氏のファンではない。実に最低な人間だ」とし、「彼は非常に非愛国的な男かもしれない。それが明らかになるだろう」と応じた。
パテル氏は22日朝、「法の上に立つ者はいない」と交流サイト(SNS)「X」に投稿。ボルトン氏には言及しなかったものの、FBI捜査官が職務を遂行中であると明らかにし、それをホワイトハウスの報道官が再投稿した。
イランがボルトン氏の生命を脅かしたと米司法省が発表した後、ボルトン氏には大統領警護隊(シークレットサービス)の警護が付与されていたが、トランプ氏が解除していた。
ボルトン氏が回顧録を出版した際には、ホワイトハウスが機密情報を含むとの虚偽の主張に基づき阻止しようとしたとして、批判も出ていた。
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