日経平均は続伸、一時500円超高 米利下げ期待維持で
[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比174円53銭高の4万2807円82銭で取引を終えた。前週末に米国で開催された年次経済シンポジウム、「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受けて米国の利下げ期待が維持され、米株高となった流れを引き継いだ。東京市場では朝方買い圧力が強まり、一時500円超高となる場面があった。買い一巡後は小動きが続いた。
日経平均は前営業日比343円高でスタートした後、上げ幅を広げ、568円高の4万3201円42銭まで値上がりした。指数寄与度の高い半導体株やハイテク株が買われ、相場を押し上げた。ただ、買いの勢いは続かず、上昇一服後は一進一退が継続。後場は膠着感が強く、値幅は153円程度にとどまった。業種別では、非鉄金属が堅調だった半面、倉庫・運輸関連、電気・ガスなど内需株が下落した。
市場では「9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が高まった一方、足元のマーケットは利下げの幅がどうなるかを読み取る段階」(三菱UFJeスマート証券のチーフストラテジスト・河合達憲氏)との声が聞かれた。目先はFRB高官らによる発言機会を控え、「利下げに対してどのような姿勢が示されるか確認したい」(国内証券・ストラテジスト)との指摘もあった。
三菱UFJeスマート証券の河合氏は「マーケットは冷静に受け止めており、現時点では株式相場に大きな影響はみられない」と話した。
TOPIXは0.15%高の3105.49ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.15%高の1598.52ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆1406億2600万円。東証33業種では、非鉄金属、卸売、機械など15業種が値上がり。倉庫・運輸関連、電気・ガス、空運など18業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.62%高の786.98ポイントと、小幅に反発した。
プライム市場の騰落数は、値上がり780銘柄(48%)に対し、値下がりが775銘柄(47%)、変わらずが65銘柄(4%)だった。
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