日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗(日刊ゲンダイDIGITAL)|dメニューニュース
日刊ゲンダイDIGITAL6/19(木)10:55
日本テレビの豊田順子アナウンサー(59)が今月いっぱいでの退社が明らかになった。1990年4月にアナウンサーとして入社後、「ズームイン‼SUPER」「NNNきょうの出来事」「news every.サタデー」などで定評あるアナウンス力を発揮し、後進の育成にも尽力した功労者。だが、60歳の定年まであと1年、希望すれば得られるという65歳までの再雇用のオプションもスルーしたことで注目を集めている。
日テレは退社理由を明らかにしていないが、日刊スポーツなどは関係者の話として豊田アナのコメントをこう伝えた。
「多くの方々に支えられながらひたすら走り続けてきました。これからは自分のペースで、さらにいろいろなことを面白がりながら挑戦し続けていこうと考えています」
豊田アナを知る日テレ関係者はこう言う。
「豊田さんは多芸多才でファイナンシャルプランナーなどの資格を持っていますし、絵画に書道も趣味のレベルを超えるといわれ、ライフワークとするランニングでは東京マラソン2013に出場し見事完走を果たしています。今後は未定ということですけど、講演などのオファーも見込んでいるでしょうし、新しいことに挑戦することもできる。ご本人は前向きな気持ちになっているともっぱらですよ」
■定年→再雇用は実はハッピーじゃない!?
日テレでは2023年6月に人事局へと異動し、関連会社の日テレイベンツに出向して同社取締役に就任するとともに、アナウンサーなどの育成にあたる日テレ学院の第4代学院長を務めていた。
「ことし5月31日付けをもって、日テレイベンツ取締役と日テレ学院院長を退任し、今月日テレに帰任したところでした。局アナは定年まで勤め上げる道ももちろんありますけど、脂ののったベテランになったときに独立し、フリーで一旗揚げようとするタイプが少なくありません。名前が売れ、実力もあればこそですが、会社にのこっても表舞台から遠ざかったり、お局様のようなポジションになって、肩身の狭い思いをすることになるという話は昔からあります。豊田さんは、そういう風にはなりたくないという思いもあったかもしれませんね」(前出の日テレ関係者)
在京テレビ各局からは、アナウンサーの退社が相次ぎ、テレビ東京の大江麻理子アナ(46)も今月末で退社する。知名度も兼ね備えた実力派だけに、会社にとどまるよりも、フリーを選択する道に明るい未来を見出しているということか。
「アナウンサーであってもサラリーマンなので、一定の期間現場を勤めると管理職予備軍、そして正式な管理職へとなっていくのは他の部署と同じなのですが、制作や編成などが部長やプロデューサーになっても現場に携われるし、むしろ影響力が強くなることの多い一方、アナの場合、管理職予備軍となっても後輩アナのシフトを決めたりする程度。当然、現場とは距離ができますが、往々にして現場が好きなので、そんなポジションはつまらないでしょうね。とはいえ、昨今は少し人気が出るとどんどん辞めて独立するから、アナウンサー市場は飽和状態。フジテレビのバブル全盛期に人気女子アナがイベント司会のアルバイトでギャラ50万円が相場だった時代は遠く、2番手クラスだと数がたくさんいるので10万円切ることもある。独立も必ずしも皆が楽できる訳ではない。それでも、会社でフェードアウトするよりも、自ら打って出るという豊田アナの選択肢は理解できます。来年60歳という年齢も、今の時代はマイナスどころかプラスに働く可能性もあると思いますよ」(広告代理店関係者)
実力もキャリアも十分のベテランアナのセカンドキャリアに要注目だ。
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