香港に2018年以来の超大型台風接近、航空便欠航-IPOに影響も

Mary Hui、Danny Lee

更新日時

  • 台風18号、最大風速時速220キロ-カテゴリー4のハリケーンに相当
  • 23日夜から24日朝にかけ警報レベルをさらに引き上げも-天文台
Super Typhoon Ragasa on Sept. 23. Source: RAMMB/CIRA

香港天文台は23日、超大型の台風18号(ラガサ)の接近を受け、3番目に高い警報レベルである「シグナル8」を発令した。猛烈な風を伴って香港に向かっており、2018年の台風22号(マンクット)以来最も甚大な被害をもたらす恐れがある。

  現地気象当局によると、台風18号の最大風速は時速220キロに達しており、米国の5段階評価で「カテゴリー4」のハリケーンに相当する。台風は現地時間23日午後2時(日本時間同3時)時点で香港の南東380キロの位置にある。

  台風18号は22日にフィリピン北部をかすめた後、中国南部各地に学校や企業活動の停止、航空便の大幅な乱れを招いている。香港では鉄道運営会社が通勤ラッシュを緩和するため列車やバスを増発し、政府職員は帰宅を命じられた。

  香港天文台は23日夜から24日朝にかけて、警報レベルをシグナル8からさらに引き上げる可能性を検討するとしている。

  台風の影響で、24日と25日に予定されていた債券・為替関連の会議やフォーラムは一部オンラインに移行した。

  香港国際空港では23日午後6時から36時間、旅客便の運航が停止される。Webb-site.comのデータによると、23日予定されていた1098便のうち約50%が既に欠航となっている。深圳とマカオの空港も閉鎖となり、広東省では24日に鉄道が全面運休する。珠海や江門などでは休校・休業措置がとられている。

香港国際空港で欠航を示すフライト情報表示板(9月23日)
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原題:Hong Kong Starts Shutdown as Super Typhoon Ragasa Nears City (抜粋)

— 取材協力 Miaojung Lin, Manolo Serapio Jr, Yasufumi Saito, Kiuyan Wong, Francesca Stevens, Qianwei Zhang and Iris Ouyang

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