日産、横浜本社ビルを970億円で売却 リースバックで利用継続
写真は日産のロゴ。5月、横浜市内の本社で撮影。REUTERS/Kim Kyung-Hoon
[東京 6日 ロイター] - 日産自動車(7201.T), opens new tabは6日、横浜市の本社ビルを信託設定した上で信託受益権を970億円で譲渡する契約を締結したと発表した。12月12日付でMJI合同会社(東京・中央区)に売却する。
売却後に賃借する「セール・アンド・リースバック」を活用し、グローバル本社として建物の利用を継続する。売却に伴い、2026年3月期に固定資産売却益約739億円を特別利益に計上する見込み。リース期間は20年間とした。
台湾系自動車部品メーカーの敏実集団(ミンスグループ)(0425.HK), opens new tabが主に出資する私募ファンドが買い手となる。米投資ファンドの米KKR(KKR.N), opens new tab傘下で不動産事業を手掛けるKJRMプライベートソリューションズと、みずほ不動産投資顧問によって組成されたファンドで、特別目的会社(SPC)のMJIを通じて物件を取得する。
日産は経営再建策の一環として本社ビルの売却を検討してきた。ロイターは8月に、米投資ファンドのKKRが買い手の最有力候補に浮上していると報じていた もっと見る 。
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