「カボチャ」が腐るとどうなる? 廃棄の目安&長持ちさせる保存方法とは【管理栄養士が解説】

カボチャの適切な保存方法について、管理栄養士に聞きました。

カボチャの適切な保存方法とは?

 12月22日は「冬至」です。この日にカボチャを食べる人は多いのではないでしょうか。ところで、カボチャは保存方法によってはすぐに傷んだり、カビが生えてしまったりすることがあるので注意が必要です。傷んでしまったカボチャの見分け方や、カボチャの適切な保存方法などについて、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。

Q.カボチャが傷んだ場合、どのように変化することが多いのでしょうか。カボチャが腐敗しているかどうかを見分ける方法や廃棄の目安について、教えてください。

松田さん「まず、緑色や白黒のカビが生えることで傷んでいると分かります。さらに、中身が濃く変色して茶色っぽくなっていたり、ドロッとして溶けている部分がある場合も注意が必要です。中身だけでなく全体的に黒っぽい茶色になっていたり、表面に白い粉のようなカビや黒い斑点がついていたり、皮がしわしわになっていたりする場合も、もう傷んでいて食べられない状態だと言えます。

臭いが腐った生ごみのような臭いや酸味がある臭いの場合も危険です。手触りだと、糸を引いたりドロドロしたりしている場合は全体的に傷んでいる可能性が高いので、これらの場合は処分した方が良いでしょう」

Q.カボチャを腐らせてしまう誤った保存方法について、教えてください。

松田さん「カットしたカボチャを常温で保存していると、すぐに腐ってしまうので注意しましょう。そのため、必ず冷蔵庫に入れて保存していただきたいですね。なお、カットしていない丸ごと1個のカボチャであれば、約1カ月持たせることができます」

Q.カボチャは購入後、何日以内に食べ切るのが望ましいのでしょうか。カボチャを上手に保存する方法はありますか。

松田さん「何日以内に食べ切るべきかは保存方法によって変わりますね。カボチャ丸ごと1個の場合、冷蔵庫の野菜室などの冷暗所で新聞紙に包んで保存していただければ、1~2カ月くらいは持たせることができます。

しかし、カットしてあるカボチャは傷むのが本当に早いです。カボチャは真ん中の種やわたから腐ってくるので、半分などにカットしてあるカボチャを買った場合は種やわたをすぐに取り除いてください。さらに、切り口が空気に触れないようにラップで密閉して覆い、冷蔵庫に入れていただければ1週間くらい持つと思います。

なお、カボチャは冷蔵か冷凍かによって栄養が変わることはほぼないので、すぐに使わないかぼちゃは好きな形にカットしてなるべく冷凍すると良いでしょう」

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 カットしていないカボチャであれば1カ月くらいは持つものの、カットしたカボチャはとても傷みやすいことが分かりました。冷凍しても栄養素は変わらないとのことなので、すぐに使わないカボチャは冷凍してみてはいかがでしょうか。

(オトナンサー編集部)

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