「もはやCAの制服」ロンシャンのバッグ、航空業界から絶大な支持 皇后雅子さま、英王室キャサリン妃も愛用

定番の「ル プリアージュ オリジナル」(ロンシャン・ジャパン提供)

 朝の通勤通学の時間帯に街なかでよく見かけるバッグがあります。フランスのブランド「ロンシャン」が1993年に発売したバッグ「ル プリアージュ」。持ち手は本革のため「きちんと感」がありながら、本体はナイロン素材で軽く、折りたたみ可能。色やサイズ展開が豊富なところも人気のよう。皇后雅子さまや英国のキャサリン皇太子妃が愛用する姿が目撃されているほか、航空業界で働く人たちからも絶大な支持を集めています。

「雅子さまがロンシャンを!」「キャサリン妃かっこいい」

 皇后雅子さまは10年以上前からプライベートのお出掛けなどに持参され、その様子が何度か目撃されています。ネットでは「雅子さまがロンシャンを!」「実用性を考えていらっしゃる」などの声が。

 英王室のキャサリン妃は結婚前からのヘビーユーザー。シーンに合わせてさまざまなサイズを使い分けており、「キャサリン妃がさっそうと持つスタイルがかっこいい」「親近感がわく」「(品質に)安心感がある」など、好感を持つ人が多いようです。

 日本の航空業界で働く人たちに人気で、羽田空港の最寄り駅でもある蒲田駅周辺でロンシャンのバッグを持っている女性は航空関係者ーーという説がまことしやかに語られるほど。ネット上では「もはやCAの制服」「会社支給なんじゃないか」などの声まであります。

 数年前には、大手航空会社の公式SNSが「旅先で大活躍」するバッグで、「持参する客室乗務員もよく見かけます」と紹介しました。実際に航空関係者のブログやSNS、ユーチューブでは、同僚たちはほぼロンシャンで通勤している、滞在先のバッグにちょうどいい、色違いやサイズ違いでリピートしているーーなどの声が並んでいます。

3期連続、過去最高の売上高を更新中

 発売から30年以上に渡って愛され、日本国内でも頻繁に見かけるバッグ。同社に累計販売数を尋ねると、具体的な数字は公表していないものの、3期連続で過去最高の売上高を更新中だといい、最近ではレザーライン「ル プリアージュ エクストラ」が日本での人気をけん引しているそうです。

 同社の広報担当者は人気の高さについて、「ロンシャンはいまだ家族経営を守るパリ生まれのメゾンでして、『ル プリアージュ』は現在のCEOやクリエイティブ・ディレクターの父である創業家2代目が生み出したアイコンバッグです。家族のあたたかみが国内外の皇族、また消費者のみなさまにも伝わっておりますと幸いです」とコメントしました。

日本の折り紙から着想

 ロンシャンは1948年、フランス・パリでジャン・キャスグラン氏が創業したブランド。創業時の主力商品は革張りのパイプで、1971年に同ブランドでは初となる女性用バッグを発売しました。

 ル プリアージュを手掛けたのは創業家2代目のフィリップ・キャスグラン氏。開閉部のふたや持ち手など、革部分には自社のアトリエに所属する職人の技を生かし、折りたたみできる機能は日本の折り紙に着想を得たと言われています。発売当初、本体の素材には軍隊で使用されていた新素材を採用しましたが、2019年からは再生素材を使い始め、2022年末からは完全にリサイクルナイロンに切り替えています。

 価格は「ル プリアージュ オリジナル」Lショルダーバッグ26400円、Mショルダーバッグ 24200円、Sトップハンドルバッグ 22000円(全て税込み)など。


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定番の「ル プリアージュ オリジナル」(ロンシャン・ジャパン提供)

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