用水路から保護した大量の金魚→大切に育てたその後…… 厳しい現実に「大事なメッセージだと思います」

 用水路で保護した金魚のその後を伝える動画がYouTubeに投稿されました。“野良金魚”の厳しい現実が反響を呼び、記事執筆時点で8800回以上再生されています。

 投稿したのは、採集と飼育動画を公開している生き物系YouTubeチャンネル「ためくるのプリプリちゃんねる」。以前には、用水路にいた傷ついた“野良金魚”を保護する様子や、1年半メンテなしの金魚の水槽を掃除する様子が話題になりました。

 今回の動画投稿の約3週間前、ためくるさんは用水路で3カ月ぶりのガサガサ(川の中で網を使って水中の生き物を捕獲すること)を行った動画を投稿しています。

ガサガサでたくさんの金魚の稚魚たちが……(画像は今回の動画から)

 この用水路では養殖場から逃げ出したり、捨てられたりしたと思われる“野良金魚”がよく見られ、ためくるさんはそうした金魚をこれまでに何度も保護しています。

 今回もたくさんの野良金魚を保護しましたが、特に稚魚に関しては長く生きることはできないと予想していました。稚魚たちの多くは用水路を泳ぐ姿に力がなかったそうです。

たくさんの金魚を保護(画像は今回の動画から)

 今回の動画では保護した金魚たちのその後を報告。これまで保護した金魚はトリートメント(手当て)をして大切に育ててきましたが、必ずしもうまくいくことばかりではありません。

 前回の動画で保護した金魚たちもまた、3日後にはかなり数を減らしていました。やはり、予想していたとおり稚魚たちの多くは、しっかりトリートメントしたにも関わらず生き続けることができなかったのです。

3日でかなり減ってしまった……

 生き残った金魚たちは新しく立ち上げた水槽で飼いはじめることになりました。その中に、色変わりしていない稚魚はたった1匹しかいません。その金魚も状態が良くないのか少しやせています。

生き残った5匹を水槽で飼いはじめる

1匹だけ残った稚魚はやせてしまっている

 用水路を泳いでいる金魚は状態の悪い個体が多く、今回のように死んでしまうケースがよくあるそうです。とはいえ、今回は状態が悪すぎます。

ビオトープから採ってきた浮草を入れてみる

 ためくるさんは、水槽の中で一見元気そうに泳ぐ稚魚の様子に違和感を覚えましたが、やはり死んでしまいました。残念なことですが、「これが野良金魚の現実」だといいます。本来いるべきではない用水路で相当なダメージを負っているのです。稚魚ならなおのことでしょう。

稚魚に違和感が……

稚魚は死んでしまった

 その後も1匹死んで3匹になり、そのうちの1匹にもどこか危うい感じが見られます。その見立ては当たってしまい水槽はついに2匹だけに。これは悲しいですね……。

3匹残ったうちの1匹も危うい感じ

ついに2匹になってしまった

 用水路に捨てられた金魚たちの現実を伝える今回の動画に、「大事なメッセージだと思います。ありがとうございます」「金魚達のその後がとても気になってたので知れて良かったです」「自分も野良金何百匹と飼いましたが何年も生きた奴は数十匹しかいませんでした」という反応が寄せられています。

 つらい内容の動画ですが、最後まで残った2匹には元気に生きていってほしいですね。

 ためくるさんはYouTubeのほか、さまざまな生き物たちの飼育風景などをX(Twitter/@tamecruezy)でも公開中です。

画像提供:YouTubeチャンネル「ためくるのプリプリちゃんねる

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