高市首相が村上前総務相に“嫌がらせ”をした理由 「敬愛する安倍元首相を侮辱されたことを許せなかった」指摘も

 前編では、裏金議員まで当選圏内にする高市旋風について報じた。  一方、自民党内でも右派の位置付けで、高市早苗首相(64)と近いことで知られる杉田水脈元衆院議員(58)は大阪5区での再起を期すが、 「19ある大阪の選挙区は、すべて日本維新の会の前職が強い。杉田氏も苦戦が伝えられています」(政治部デスク)  杉田氏の過激な言動は、これまで何度も議論の的になってきた。市民活動家らはそうした過去を問題視。1月27日に塚本駅前で「出発式」を行った際も、活動家らから怒声を浴びせられる一幕があったという。 「選挙日程をSNSなどでお知らせするのは、嫌がらせをする人がやってくるのでやめました」(杉田選対事務所)  だがその結果、彼女の立ち回り先には人が集まらず、聴衆はまばら。順調な選挙戦だとは到底言い難い。

 もっとも、杉田氏本人はこう語る。 「手応えはかなりあります。ビラも受け取ってもらえて、すぐなくなる。有権者の方から握手を求められたり。すごく反応がいい。全部、高市旋風のおかげなのだと思います」  5区には数少ない聴衆に向けて街頭でマイクを握る、もう一人の“猛女”がいる。「れいわ新選組」の大石晃子共同代表(48)だ。大石氏は山本太郎代表(51)が健康上の理由で無期限に活動を休止したことを受け、山本氏の代役として各テレビ局の討論番組に出演。高市首相に対して旧統一教会問題を追及するなど、歯に衣着せぬ発言を連発して話題を呼んだ。  1月30日、各社の囲み取材に応じた彼女は、選挙情勢について、 「もうヤケクソですね」  話題は対抗馬にも及んで、 「杉田水脈さんが“生活保護の不正受給を許さん”という演説をしていると耳にしました。自分が裏金議員であることを省みず、そんなことしか言えないのか。(自分と杉田氏は)両方、“きっついオバハン”ですけど、本質的には全然違うということを訴えたい」  と、彼女特有のきっつい言い回しで批判を展開した。


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 高市フィーバーの恩恵に浴する自民候補が多い中、逆にその“排除の論理”の危機に瀕しているのが比例四国ブロックの村上誠一郎前総務相(73)だ。  政治部記者が言う。 「村上氏は10増10減に伴い愛媛県内の選挙区が4から3に減ることを受けて、一昨年の選挙で旧愛媛2区から比例単独に回ったという経緯があります。その際、衆院選で2回続けて比例四国の1位にする旨の“取り決め”があったといいます。しかし村上氏は今回、小選挙区との重複立候補者9人よりも下の10位で比例名簿に登載されました」  なぜ、高市首相は“取り決め”を破り、村上氏を比例名簿で冷遇したのか。首相は村上氏が22年に故・安倍元首相の国葬に反対する考えを述べた際、安倍元首相を“国賊”と表現したことを決して忘れてはいなかったようである。 「高市首相は敬愛する安倍元首相を侮辱した村上氏を許せなかったのでしょう。嫌がらせですよ。自民の四国ブロックの予測獲得議席数は3議席。が、小選挙区と重複立候補している候補者は、香川1区の平井卓也初代デジタル相(68)を含めて3名が落選危機にある。その3名が仮に選挙区で落選して比例復活してしまうと、村上氏に比例の議席は回ってきません」(同)  自民党にはタカ派から“与党内野党”的なハト派までいて、“健全な大人の党”として政権を担ってきた。後者の代表格として歯に衣着せぬ物言いで安倍政権にも手厳しかった村上氏に対し、今回、高市首相が決定した処遇はあまりに大人げないという声も聞こえてくる。一方、情け容赦のない仕打ちを受けた村上氏も前代未聞の“対抗手段”に出た。 「村上氏は四国ブロックの候補者ですから、本来は公示直後から地元の愛媛を中心に小選挙区の応援に駆け付けるべきなのです。しかし、あろうことか愛媛2区の井原巧元衆院議員(62)の出陣式に姿を見せなかった。ボイコットですよ」(同)  井原事務所に聞くと、 「村上先生には一応、出陣式のご案内は差し上げていました。前日に欠席のご連絡をいただきましたが、その理由までは分かりません。出陣式の際、村上先生がどこにおられたかも存じ上げない。ですが、日曜日から地元の今治で当方の応援をしてくださっています」  村上氏は公示から5日もたって、ようやく地元入りしたことになる。さる愛媛県議はこう突き放す。 「正直なところ、“比例下位でよかった”という声も地元にはある。仲間を後ろから鉄砲で撃つような発言が多かったですから」  安倍一強時代の苦言があだとなるのか。  村上氏の当選回数13回を優に超える、戦後最多の20選目を目指しているのが中道の小沢一郎前衆院議員(83)だ。“高市旋風”に負けない選挙戦を岩手3区で展開している。 「小沢氏自身は応援のために全国を飛び回っている。地元入りは公示直前と選挙期間中の数日に限られます」(前出の記者)

デイリー新潮
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