町田初8連勝の立役者は”古巣戦士”たち…今季初弾のDF昌子源「長かった」宇佐美止めたGK谷晃生「良い準備ができた」
DF昌子源が先制ゴール
[8.20 J1第30節 町田 3-1 G大阪 Gスタ]
FC町田ゼルビアの連勝記録を「8」に伸ばす先制点は、古巣を迎え撃つ頼れるキャプテンの一撃だった。
0-0で迎えた前半17分、MFナ・サンホからの左CKに対して相手守備陣がニアサイドに寄ると、中央でフリーになったのはDF昌子源。「ずっとボールが見えていたんで来るわと思って、首だけでクイっと」。低い弾道にも完璧に頭で合わせ、ゴール左隅に叩き込んだ。
本来は相手選手と競り合って味方をフリーにする役割だったが、臨機応変な判断が光った。「1本目は本当はブロック係だった。でも自分がブロックする選手が前につられて行ったのでこれは……と」。決めた後は派手に喜ばず、「(相手が)ガンバやったというのもある」と2020〜22年に所属した古巣をリスペクト。それでも待望の今季初ゴールに「長かったですね」と安堵した。この一戦では昌子と同じく古巣対戦となったGK谷晃生がビッグセーブを連発。一時同点に追いつかれる1失点こそ喫したが、昌子は「アイツへの信頼は揺るがない。必ず1試合に3、4本は止めてくれる。本当は目立たないほうが一番いいけど、アイツがいるから勝てていると言っても過言ではない」と絶大な信頼を口にする。
特に後半11分、細かいパスワークからのFW宇佐美貴史のシュートを止めた場面は圧巻だった。試合後、谷は自身の大仕事に「(宇佐美は)クオリティーを出せる選手。ゴール前で持ったら枠に飛ばしてくる選手というのが頭にあったので良い準備ができた」と控えめに喜びを口にしつつ、「1失点してしまったことはすごく悔しいけど、チームとして粘った結果、勝ち点3を取れたことを嬉しく思う」と勝利を喜んだ。
(取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中