そのスマホ、監視されてるかも。隠しアプリ「ストーカーウェア」を確認・対策する方法(ライフハッカー・ジャパン)
不審なアプリを特定するもう1つの方法は「権限」の確認です。ストーカーウェアは、デバイスのデータへのアクセス権を悪用している可能性があります。 設定画面から、アプリごとに位置情報、カメラ、マイク、キーボードへのアクセスといった権限を確認できます。 TechCrunchは、特にAndroidでどのサードパーティ製アプリが通知にアクセスできるかを確認することを推奨しています。 これはメッセージやアラートの監視を可能にするためです。 iOS 16以降をお使いなら、Appleの「セーフティチェック」機能を使って、個人やアプリとの権限や共有を管理できます。 誰と情報を共有しているかを確認したり、Appleアカウントに接続されているデバイスを変更したり、システムのプライバシー権限をリセットしたり、パスコードを更新したりすることが可能です。 デバイスからのすべての情報共有を即座に停止する「緊急リセット」オプションや、ワンタップで画面を閉じる必要がある場合の「クイック終了」ボタンもあります。 お使いのデバイスにセーフティチェック機能がない場合や、テキストメッセージの転送やファミリー共有など、他の誰かとデータを共有している可能性のある特定の設定を詳しく調べたい場合は、CETAが提供するiOSの安全に関するガイドを参考にしてください。
ストーカーウェアから逃れるために取れる最も抜本的な手段は、新しいスマホを手に入れることです。 その際は、他人が物理的にデバイスに触れて悪意あるアプリをインストールするのを防ぐため、新しいパスコードでしっかりとロックダウンしましょう。 もう1つの選択肢は、工場出荷時リセットを実行することです。これにより、デバイスからアプリとデータがすべて消去されます。 iOS: 設定 > 一般 > 転送またはiPhoneをリセット Android: 設定アプリ内(正確な手順は、お使いのデバイスメーカーのサポートページで確認できます) この方法では、連絡先、メッセージ、写真など、バックアップされていないデータはすべて失われる点にご注意ください。 工場出荷時リセットは、スマホにストーカーウェアアプリがあるか100%確信が持てない場合でも有効ですが、監視している人物があなたのデバイスに紐づけられたApple IDやGoogleアカウントにまだアクセスできる場合、問題は解決しない可能性があります。 信頼できる企業のアンチウイルスアプリを使って、隠れた悪意あるアプリをスキャンしたり、デバイスから手動でアプリを削除またはアンインストールしたりすることもできます。 ストーカーウェアを削除したら、誰かが物理的にアクセスした場合に備え、デバイスに推測されにくい新しいロック画面のパスコードを設定してください。 ストーカーウェアを削除したら、再び同じような状況に陥らないための仕組みを、あなた自身の手で構築しましょう。 これは、あなたのデジタル空間の主権を取り戻すための重要なステップです。 推測されにくいロック画面パスコードの設定 第三者があなたのスマートフォンに物理的にアクセスしても、中身を見られないようにするためのもっとも基本的な防御です。 各種アカウントのパスワード強化と二要素認証(2FA)の設定 スマートフォンの外、つまりクラウド上にあるあなたの情報を守ります。特にメールアカウントは、ほかのサービスのパスワードリセットに使われるため最重要です。 これらの対策は、単にセキュリティを高めるだけではありません。 あなたが自分の情報を主体的に管理し、コントロールしているという感覚を取り戻し、安心してデジタル技術と向き合うための礎となります。 Source: TechCrunch, Apple, Coalition Against Stalkerware
ライフハッカー・ジャパン編集部