出雲駅伝で西村菜那子が注目する3選手 1年目から活躍し、将来も期待の2年生たち!

西村菜那子

2025/09/30

(最終更新:

今回は出雲駅伝で期待している選手たちをご紹介します!(いずれも撮影・井上翔太)

みなさんこんにちは!

待ちに待った駅伝シーズンが、いよいよ始まります。今回のコラムでは、3大駅伝の初戦となる10月13日の出雲駅伝で注目している選手について、お話ししたいと思います。Xを見ていると、優勝予想をされている方も増えてきました。注目選手や区間賞予想も楽しいですよね。今回は私が特に注目している3選手をピックアップしました。ぜひ最後までご覧ください。

昨年走れなかった悔しさを!駒澤大学・谷中晴選手

まずは駒澤大学の谷中晴選手(2年、帝京安積)です。

昨年の出雲駅伝は出走がかなわなかったものの、レース後に浜山公園陸上競技場で開催された「もうひとつの出雲駅伝」とも呼ばれている出雲市陸協記録会の5000mで、13分49秒71をマークして1着に。全日本大学駅伝は4区に抜擢(ばってき)され、区間3位の激走を見せました。

続く箱根駅伝も3区に起用され、着実に力をつけてきましたが、今年の春先はケガの影響でトラックレースの出場はありませんでした。

現在はどのような状況なのか。練習に参加されているのかが気になるところですが、駒澤大学に密着して長年撮影を続けているフォトグラファー、水上俊介さんのInstagramを拝見しますと、8月27日、元気に走っている谷中選手の姿が掲載されていました。

昨年の伊勢路で3大駅伝デビューを果たした駒澤大学の谷中晴選手(撮影・松崎敏朗)

高校時代から、ロードの強さが際立っていた谷中選手。今年の駒澤大学は経験豊富な上級生が多い中、谷中選手の完全復活が、チームを一気に優勝へと導く気がします。単独走にも定評がある谷中選手は、後半区間に起用されるのではないでしょうか。出雲路を走れなかった昨年の悔しさを晴らす走りに、期待しています。

日本選手権5000mで決勝進出!中央大学・岡田開成選手

2人目は中央大学の岡田開成選手(2年、洛南)です。中央大学は昨年、出雲駅伝に出場していないため、岡田選手が今回エントリーされたら、初の出雲路挑戦となります。

昨年の全日本大学駅伝は2区を走り、19位で受けた襷(たすき)を7位まで上げました。箱根駅伝は7区を任されて区間7位。本人としては少し悔しい結果に終わりましたが、高校の先輩にあたる駒澤大学・佐藤圭汰選手(4年、洛南)との並走が話題を呼びました。

中央大学も優勝候補の一つに挙げられているほど、選手がそろっています。吉居駿恭選手(4年、仙台育英)、溜池一太選手(4年、洛南)、本間颯選手(3年、埼玉栄)の10000m27分台トリオに注目が集まりますが、今年の日本選手権男子5000mで決勝進出を果たすなど、着実に力をつけている岡田選手にも期待したいところです。

個人的には近年、エースが投入されている3区での走りを見てみたいです。

今年の箱根駅伝で佐藤圭汰選手との並走でも話題になった中央大学の岡田開成選手(撮影・北川直樹)

「次期エース」の呼び声高い!早稲田大学・山口竣平選手

3人目は早稲田大学の山口竣平選手(2年、佐久長聖)です。3大駅伝デビューとなった昨年の出雲駅伝は、3区11位と悔しい結果だったものの、全日本大学駅伝は5区3位、箱根駅伝は3区3位。1年生ながら存在感を見せてきました。特に箱根でチームの順位を11位から5位に押し上げた好走は、チームの流れを変えました。

2年目のトラックシーズンは、4月に5000mで13分32秒53の自己ベストをマークするなど、勢いに乗っています。早稲田大学というと、鈴木琉胤選手(1年、八千代松陰)や佐々木哲選手(1年、佐久長聖)といった強力ルーキーに注目が集まっていますが、その中で「次期エース」として闘志を燃やしている山口選手に注目です。

高校時代に駅伝で日本一になった経験を生かし、早稲田大学でも活躍し続ける姿を願っています。

昨年の伊勢路で高校の先輩・伊藤大志選手(右)から襷を受けた早稲田大学の山口竣平選手(撮影・松崎敏朗)

"6強"を切り崩すチームが現れるでしょうか

今年の出雲路を制するのは、どこのチームでしょうか。Xを見る限りでは中央大学や駒澤大学、早稲田大学を挙げている声が多いように感じています。

前回覇者の國學院大學や、箱根王者の青山学院大学も健在。そして近年、安定した強さを誇っている創価大学を加えた6チームが、駅伝シーズンの中心と言われています。〝6強〟のどこかが優勝するのか、もしくは〝6強〟を切り崩すチームが現れるのか。

10月13日のレースを楽しみにしています。

そして今年の駅伝シーズンも、10月1日から12月31日までの1クールに文化放送さんで「#ラジオ版西村駅伝」を担当させていただくことになりました。今年も様々な場所へ取材に行けると思うと、今から楽しみで仕方ありません!

多くの選手の色んな一面を、しっかりとインタビューできたらと思います。毎週水曜日、午後7時40分~7時50分(『ウタガタリ』内)の放送です。みなさんぜひ、お聴きください!

今年度の駅伝シーズンも一緒に楽しみましょう!(撮影・齋藤大輔)

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2022年9月末にNGT48を卒業した西村菜那子さんの4years.コラムが、「西村菜那子の大学陸上もっと推し活!!!!」にリニューアル。駅伝に詳しすぎる彼女の視点から、陸上、駅伝の魅力を語ってくれます。不定期更新です。


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2025年度の学生3大駅伝は10月13日に「出雲駅伝」、11月2日に「全日本大学駅伝」、来年1月2、3日に「箱根駅伝」の日程で予定されています。勝負の駅伝シーズンを前に、4years.では夏合宿で鍛錬を積む注目選手たちを訪ねました。


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前年にシード権を獲得した8チームに加え、全国8地区で開催される選考会を経て、日本一を決める全日本大学駅伝。昨年は國學院大學が初優勝を果たしました。今年は11月2日に開催。25の代表校と日本学連選抜、東海学連選抜の計27チームが出場します。4years.では地区選考会から本戦までを取材。熱戦の模様や選手の思いなどをお伝えしていきます。


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2025年度の関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1が8月28日に開幕します。甲子園ボウル進出をかけた秋シーズンを前に、4years.からDiv.1所属チームの主将に意気込みを聞きました。


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