デンマーク、米外交官呼び出し グリーンランド巡り「影響力工作」

デンマークのラスムセン外相は27日、自治領グリーンランドで米国人が秘密裏に影響力工作に関与していたとのデンマーク情報機関の報告を受け、在コペンハーゲン米国大使館の首席外交官を呼び出した。グリーンランドのヌークで3月撮影(2025年 ロイター/Ritzau Scanpix/Mads Claus Rasmussen via REUTERS/File Photo)

[コペンハーゲン 27日 ロイター] - デンマークのラスムセン外相は27日、自治領グリーンランドで米国人が秘密裏に影響力工作に関与していたとのデンマーク情報機関の報告を受け、在コペンハーゲン米国大使館の首席外交官を呼び出した。

公共放送DRが匿名筋の情報として報じたところによると、デンマーク政府は、トランプ米政権と関係のある少なくとも3人の米国人がグリーンランドを米国に編入することを目的とした影響力工作に関与したとみている。

ラスムセン外相は声明で「われわれは、外国勢力が引き続き、グリーンランドと、デンマーク王国内のグリーンランドの地位に関心を持っていることを認識している」と表明。

「このため、今後、王国の将来に影響を与えようとする外部からの試みがあったとしても驚きではない」と述べた。

トランプ大統領はグリーンランドの獲得に意欲を示しており、武力行使の可能性も排除していない。

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Based in Copenhagen, Jacob oversees reporting from Denmark, Iceland, Greenland and the Faroe Islands. He specializes in security and geopolitics in the Arctic and Baltic Sea regions, as well as large corporates such as obesity drug maker Novo Nordisk, brewer Carlsberg and shipping group Maersk. Before moving to Copenhagen in 2016, Jacob spent seven years in Moscow covering Russia's oil and gas industry for Dow Jones Newswires and The Wall Street Journal, followed by four years in Singapore covering energy markets for WSJ and Reuters.

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