米国株式市場=続伸、雇用統計と米中貿易摩擦緩和期待を好感
米国株式市場は続伸して取引を終えた。2019年9月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。力強い経済指標と米中間の貿易摩擦の緩和の可能性に支えられ、週次でも2週連続で上昇した。
米労働省が2日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は17万7000人増加し、ロイター調査によるエコノミスト予想の13万人増を上回った。 もっと見る
中国商務省は2日、トランプ米大統領が打ち出した関税引き上げ措置を巡って、米政権側からの協議の申し出を「評価」していると表明。貿易戦争に緩和の兆しが出てきた。 もっと見る
米中の貿易戦争に投資家は神経を尖らせている。それでも、トランプ大統領が一部関税を撤回したことで米株指数は最近の下落から回復した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は、大統領が大規模な関税を発表した4月2日の「解放記念日」以前の水準で取引された。
ニューヨークのグレート・ヒル・キャピタルの会長、トーマス・ヘイズ氏は「今日の出来事は、経済が人々が考えていたよりもはるかに強く、関税懸念に直面してもかなり耐性があるということを物語っている」と語った。
アップル(AAPL.O), opens new tabは4%近く下落。自社株買いプログラムを100億ドル縮小したうえ、税率に変更がなければ第3・四半期(4─6月)に約9億ドルの追加コストが生じるとの見方を示した。 もっと見る
他の大型株では、交流サイト(SNS)運営のメタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabは4.3%上昇、半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは2.6%上昇した。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabは0.1%下落した。
米ゲームソフト大手テイクツー・インタラクティブ(TTWO.O), opens new tabは7%近く下落した。「グランド・セフト・オートVI」の発売を2026年5月に延期した。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.81対1で上回った。
米取引所の合算出来高は159億9000万株。直近20営業日平均は193億株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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