ガザ停戦交渉、米・イスラエルが代表団引き揚げ-ハマスを非難

Eric Martin、Ethan Bronner、Fiona MacDonald、Alisa Odenheimer

  • 60日間の停戦案に対するハマスからの回答を受理後に引き揚げを決定
  • 人質解放とガザ住民への安定した環境提供へ別の選択肢検討-米特使

米国とイスラエルは24日、パレスチナ自治区ガザを巡る停戦交渉から代表団を引き揚げると明らかにした。トランプ政権はハマスが誠意ある対応をしていないと非難している。

  イスラエルのネタニヤフ首相は、停戦交渉にあたっていた自国の代表団をカタールから帰国させると明らかにした。ウィットコフ中東担当特使も米代表団を帰国させるとの声明を発表した。両国は仲介者による60日間の停戦案に対するハマスからの回答を受け取ったことを受け、今回の決定を下した。

  ウィットコフ氏は「仲介者は多大な努力を重ねてきたが、ハマスは統制が取れておらず、誠意ある姿勢も見られない」と指摘。「今後は人質の解放と、より安定した環境をガザ住民に提供することを目指し、別の選択肢を検討する」と述べた。

  交渉が決裂した具体的な理由は現時点で明らかになっていない。だが、イスラエルのテレビ局チャンネル12は、ハマス側が終身刑を受けた囚人200人の釈放に加え、イスラエルに奇襲攻撃を仕掛けた2023年10月7日以降にガザ地区で逮捕された2000人の釈放を要求していると報じた。

原題:Gaza Ceasefire Talks Falter as US and Israel Pull Negotiators(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

関連記事: