【RIZIN】朝倉未来vs.クレベル・コイケは「何100試合を目の当たりにして、その中でも1、2を争う判定の難しい試合だった」大晦日に朝倉のタイトル挑戦が実現する可能性は「十分ある」(榊原CEO)(ゴング格闘技)
2025年7月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』の第15試合で行われた、RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R、朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)vs.クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)の判定について、大会終了後に榊原信行RIZIN CEOが見解を述べた。 【写真】クレベルにパウンドを放つ朝倉未来 榊原CEOは、2-1で朝倉が勝利した判定について「本当にジャッジ泣かせの試合だなっていう。リングサイドで見ている周りの人たちも『これどっちだよ』みたいなね。極論、僕の個人的な意見で言えば、どっちに上がっても不思議じゃない。僕は選手に常に言ってるんですね。判定にクレームをつけたり、後でああだったこうだったって言うんだったら、5分3Rで決着をつけろって。一本かKOで。最後の1秒までGO TO FINISHに向けて戦えば、やるかやられるかっていう決着がつきますから。 それは(試合をしている)2人で作ることなので、そんな思うように榊原が言うようにはいかないよってなるんだと思います。だから判定があるんですけど、そうなったらもう自分の手では決着がつけられないんだから、ジャッジに委ねるということでルールミーティングにもサインをしているし、今日の結果に関してはもちろんファンの中でもどちら贔屓で見ていたかで大きく変わるんじゃないかなという。 そういう意味ではプロモーターとして何100試合を目の当たりにして常にこういう局面に出会いますが、その中でも1、2を争う判定の難しい試合だったかなって思います。ただ、いずれにしてもスプリットにはなりましたけど、朝倉未来の勝利ということ でジャッジが公平な形で判定が出たわけですから、その結果を受けてこの先どう進めていくか。朝倉未来ともクレベル・コイケともしっかり向き合って話していきたいと思ってます」と、甲乙つけがたい稀に見る接戦だったと評した。 判定については、ダメージが一番だとする朝倉に対し、クレベルはアグレッシブさとリングジェネラルシップは自分の方が優っていたとする。 そのことについて榊原CEOは「僕はレフェリー・ジャッジではないですけど、そのアグレッシブっていうのは何を持ってアグレッシブと言うかですよね。アグレッシブってすごく表現の幅が大きいので。テイクダウンなりバックなりを取りに行く アクションを起こしてるのがアグレッシブなのか。でもそれはひょっとしたら打撃を避けるためのエスケープなんじゃないかと。これ分からないですよ。 それを多分、前に出てテイクダウンを取ろうとしてたのが俺だよねっていうのがクレベルだとするならば、いやいやだったらそこでテイクダウンもバックも取れないんだったら打撃戦を挑めばいいじゃないですかって僕は思っちゃうんですよね。これは僕の私見ですけど。だからレフェリー・ジャッジ陣にしっかり聞いてみなくちゃいけないですけど、アグレッシブっていうのをどう取るか。 1RからのトータルマストでRIZINは見ますから、1Rで打撃をしっかり当てて効かせてるのは未来だったのかなって見えるところもあるし。2R目、3R目はアクションを起こしてるのはクレベル、でもリアクションをしてるのは未来。でもそれが何を持ってアグレッシブかっていうところのジャッジの見える角度にもよると思います。その違いかなという風に僕は結果を見て理解をしたっていう感じですね」と、アグレッシブは解釈・見方によってジャッジの着け方が違ってくるのでは、との見解を述べた。 朝倉の次戦については「次は大晦日だねって、僕らはそういう話を未来には伝えてましたし、本人は負ける気なんか全くない中で大晦日に行きましょう、と。10周年最後のビッグイベントとして、さいたまスーパーアリーナ・スタジアムモードで最終10年目の締めくりをしたいと思います。そこには今日勝った朝倉未来はマスターピースだと思いますので、ベストオポーネントを選びたいと思います」と、大晦日だとする。 対戦相手に関しては「そこは未来とも相談をしますが、平本選手との再戦というか、一旦発表してずっと延期になったままになっているので。平本蓮とも話をしてますし、彼もそれを避けては通れないことは理解はしてますので、それが大晦日に間に合ってくるのか、怪我の回復具合次第だと思います。 それも1つだと思いますし、今日のケラモフっていうのは未来の中の個人的にはリベンジしていきたいって思いもあると思います。一番はやっぱりファンが何を望むのか。9月のシェイドゥラエフvs.コレスニックの試合の結果によっては未来にベルトにチャレンジして欲しいって声になるかもしれませんし、いろんな状況を精査して未来とも話をして決めたいなとそう思います」 大晦日に朝倉のタイトル挑戦が実現する可能性は、と聞かれると榊原CEOは「十分あると思いますね」と答える。 朝倉vs.クレベル“3”の可能性については「ないことはないと思いますね。いずれにしてもダイレクト(リマッチ)ってことはまずないと思います。今日の金原選手の突然の引退もそうですけど、この試合で引退してもいいって金原に思わせるだけのYA-MANが成長して、あれだけの戦いをするに至ったわけで。 特にフェザー級は新陳代謝も進んで役者が揃ってる中で、秋本強真もそうだと思いますけど、朝倉未来、クレベル・コイケ両選手ともあの2人がまた対戦するまでに戦わなくちゃいけない選手が他にいると思う。そういう選手と凌ぎを削ずった後、 また出会うタイミング、ファンも望むタイミングがくれば躊躇なく 3試合目を組みたいと思います」と、すぐにはないがいずれ戦う日が来るだろうとした。
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