【秋のヘッドフォン祭2025 リポート08】BriseAudioの卓上コンパクトヘッドホンアンプの試作機は、クリーン&力強いサウンドを聴かせる。BriseAudio/Meze Audio/Burson Audio
「秋のヘッドフォン祭2025」では、6Fにも注目製品が並んでいる。
そのひとつが601のBriseAudioブースで、今回はBRISE WORKSブランドで発売を予定している卓上コンパクトヘッドホンアンプの試作機も展示された。同ブランドの「WATATSUMI」などで培われた技術を採用し、コストと量産効率を最大限に高めたモデルとのことだ。
入出力端子は5極4.4mmコネクターのみで、電源はUSB Type-Cを使用。でありながら、ヘッドホンとして充分な低音再生を実現している。電子ボリュウムにはMUSES72320を採用することで、クリーンなボーカルやキレの良い楽器の再現性を獲得している。20万円未満で、来年4月以降の発売を目指しているとのことだ。
卓上コンパクトヘッドホンアンプの試作機。入出力をアナログのみに限定し、リレーを使わない回路構成にすることで音質向上を図ったとのこと
電源はUSB Type-Cによる給電(写真右)を採用。コンデンサーに電力を蓄えておくことで、低音再生時に必要になるパワーを補っている
またfinalの話題の新製品イヤホン「A10000」用のリケーブル、Brise Audio’s specially Tuned Cable「BSEP FOR A10000」(参考価格¥280,000、税込)も試聴可能になっていた(もちろんA10000との組み合わせで)。BSEP FOR A10000の導体には4芯銅線が使われているが、再生時の音質にも配慮して同ブランドで採用している銅線の中でも一番太い素材をあてがっているという。
コネクターは5極4.4mmのL型/ストレート、3極3.5mmのL型/ストレートの4種類が準備され、お使いの再生機に応じて選べる
606号室の完実電気ブースでは、Meze Audioの「99 Classics 2nd Gen」の試聴も可能だった。2015年に発売された「99 Classics」が約10年ぶりに第二世代に進化したとのことで、こちらも注目の製品といっていいだろう。
初代モデルの表情豊かなサウンドを活かしつつ、第二世代用のチューニングが施され、新たにアコースティックアブソーバーも付属しているので曲や再生機に応じて使い分けも可能になっている。その他にもハウジング上にバッフルを設けて空気の流れを効率的にコントロールする構造も採用するなど、合計10項目の改善が施されたそうだ。
「99 Classics 2nd Gen」には、USB Type-CアダプターやOFCヘッドホンケーブルも付属する。また今回からMade in Rumaniaとなった
完実電気では12月からオーストラリアのBurson Audio製品の取扱をスタートする。今回はヘッドホンアンプ/プリアンプ「Conductor Voyager」を展示して試聴を行っていた
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