サイクリング機能を拡充したファーウェイの新型スポーツウォッチが登場|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp
日本ではスマートフォンやタブレット端末、ノートPCで知られる中国のブランド、ファーウェイ(HUAWEI)から、新型のスポーツウォッチ「HUAWEI WATCH GT 6」と「同 Pro」が登場した。単体でパワーをシミュレーションできるなどサイクリング関連機能を拡充しており、バッテリー容量も大幅に向上した。価格は3万3800円〜5万2580円だ。販売開始は2025年10月14日〜となる。
写真は「HUAWEI WATCH GT 6 46mm」で、カラーはグレー。ベルト素材はレザーだ。価格は3万6080円
HUAWEI WATCH GTシリーズはファーウェイが2018年から展開するスポーツウォッチだ。今作でそのナンバリングどおり6世代目となる。
我々サイクリストにとっての話題は、サイクリング関連機能を特に拡充してきたことだ。注目に値するのは、このデバイス単体でパワーを“ある程度知ることができる”こと。ライド中にリアルタイムでパワーを表示できるわけではないのだが、速度、高度や勾配、体重、バイクの種類といった情報に基づき、ライド後に平均パワーをシミュレーションして表示くれる。ファーウェイジャパンによると、これはスマートウォッチ業界では初となる機能とのことだ。
高価なパワーメーターを用いずとも、ある程度自分のライドの平均パワーがどうだったか知ることができるというのは、興味深い機能と言えよう。なお、市販のパワーメーターとペアリングして使うことで、FTPを算出してくれる機能も追加されている。
次に注目したいのは、スマートフォンと組み合わせることでサイクルコンピューター代わりにできるということだ。実は専用のスマホアプリ「Huaweiヘルスケア」には、サイクリング中に速度、心拍数、ケイデンス、パワーといった情報表示に加え、ナビも行うことができるサイクルコンピューター機能が搭載されており、すでに前作のGT 5ではペアリングして使うことが可能だった。
今作のアップデートでは前作よりも測位精度を20%向上させ、高度はもちろんサイクリング中の勾配を測定して表示してくれる機能も搭載した。これにより、手持ちのスマートフォンがより測位精度が高く高機能なサイクルコンピューターに早変わりする(無論、スマートフォン用のハンドルマウント類を用意する必要がある)。これも注目に値するだろう。
なお、このほかにライド中の転倒を検知してあらかじめ登録した連絡先へ自動でSMS(ショートメッセージサービス)を送信する機能も搭載しており、いざというときに役立ちそうだ。
1回のフル充電で、通常使用で約21日、さまざまな機能を使ったヘビーユースの場合で約12日間バッテリーが持つ。GPSの連続使用は約40時間で、よほどハードな長距離・長時間のライドをしないかぎり、バッテリー切れの心配はいらないだろう。防水機能は5ATM+IP69と強力なのもうれしい。
ラインナップだが、ノーマル仕様となる「HUAWEI WATCH GT 6」は大きめの46mmタイプと小ぶりの41mmタイプの2つがあり、価格は3万3800円〜3万6080円で、カラーは両タイプ3カラーずつ。なお、41mmタイプは小ぶりとなるぶんバッテリー容量は46mmよりも少ない。
割れにくく傷がつきにくいサファイアガラスやチタン合金ボディなどを採用した上位グレードの「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」もあり、こちらは4万8180円〜5万2580円で、カラーは3種類だ。