ロシア・ウクライナが互いに無人機攻撃、和平協議控え戦闘激化
[モスクワ/キーウ 1日 ロイター] - ウクライナとロシアはトルコのイスタンブールで2日に予定される直接協議を控え、大規模なドローン(無人機)攻撃などで戦闘を急速に激化させた。
ウクライナとロシアはトルコのイスタンブールで6月2日に予定される直接協議を控え、大規模なドローン(無人機)攻撃などで戦闘を急速に激化させた。写真は1日、ロシア・ブリャンスク州の道路崩落現場を調べる当局者(2025年 ロイター)
米ニュースサイト「アクシオス」の記者がウクライナ当局者の話としてXに投稿した情報によると、ウクライナは攻撃についてトランプ米政権に事前に知らせなかった。
ロシア国防省はテレグラムへの投稿で、5州にある軍用飛行場がウクライナの無人機攻撃を受けたことを認めた。北部ムルマンスクとシベリアのイルクーツクの2州では数機の航空機が炎上したが、他の地域では攻撃を撃退したと説明した。火災は人的被害なく鎮火し、攻撃に関与したとみられる数人を拘束したという。
一方、ウクライナ空軍によると、ロシアは夜間にウクライナに向けて472機の無人機を発射した。夜間に発射された無人機としては戦争開始以来最多となった。ロシアはミサイル7発も発射した。
ロイターが確認した文書の写しによると、ウクライナの交渉担当者はイスタンブールでの協議で、永続的な和平合意に向けたロードマップ案をロシア側に提示する方針だ。
文書には、和平合意成立後にウクライナの軍事力に制限を設けないことや、ロシア軍が占領したウクライナ領に対するロシアの主権が国際的に承認されないこと、ウクライナに対する賠償が行われること、現在の前線の位置が領土交渉の出発点となることなどが記されている。
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As Moscow bureau chief, Guy runs coverage of Russia and the Commonwealth of Independent States. Before Moscow, Guy ran Brexit coverage as London bureau chief (2012-2022). On the night of Brexit, his team delivered one of Reuters historic wins - reporting news of Brexit first to the world and the financial markets. Guy graduated from the London School of Economics and started his career as an intern at Bloomberg. He has spent over 14 years covering the former Soviet Union. He speaks fluent Russian.