【○虎将トーク】阪神・藤川監督、〝四球騒動〟に熱弁「まずもって、自分自身は全く感情的にはなってない」審判から説明受け「お互いリスペクトを持ってやっている」
(セ・リーグ、中日1ー5阪神、10回戦、5勝5敗、25日、バンテリンD)阪神がカード勝ち越しで首位堅持。九回無死二、三塁、坂本誠志郎捕手(31)の2点二塁打で勝ち越した。さらに敵失と犠飛で、この回4点を挙げた。坂本は五回1死一、三塁で投前スクイズを決め、3打点。チームは5犠打を記録した。七回から今季初の複数イニングを投げた湯浅京己投手(25)が2勝目。D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は4勝目を逃したものの6回1失点(自責0)。佐藤輝明内野手(26)が初の「左翼」に入り、3安打。ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が「6番・三塁」で初めてスタメンに名を連ねた。藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り(成績=25勝19敗2分、観衆=3万6299人)。
ーー小技も含めてチームでもぎ取った勝利
「選手個人個人とか、チームとしてはやれていても、乗れなかったりする選手も出てくるんですけど、最後は自分の打席での強さとか、マウンドでの強さとか、ポジション入ったところでの選手個人の力になるので、集結して戦っていくので、明日も休みですけどね、みんながどれだけ、明後日、よし行くぞという表情でくるのか。それを集めて戦うのがゲームですからね」
ーー最後に坂本が決めたところは強さが出た
「一連の打席の流れがあると思いますし、彼が勝負強かったというところではないですかね」
ーー打席に入る前に声をかけていた
「ゾーンを上げて最初から行こうかという話をしながら、その前の前後、前の打席もありましたから、迷わないようにと思いましたけど、本人も勝負かけてスイングしていこうかなという話をしたというところです」
ーー打線としては動いた
「ヘルナンデス本来の姿になってきたので、大きな力になってくれるのではと思いますね。好不調の波も出てくるかもしれないですけど」
ーーそういう姿も見えた
「姿というか調子、それと環境に慣れるとか、ファームでやったきたことを、本人も言ってますけど外国人選手の慣れるまでの期間はいろいろあったと思うけど、打席での粘りだったりスイングの強さはすごい感じるように、戻ったというか。期待はしてますね」
ーーその中で佐藤輝のレフト
「そうですね、レフトもライトもありますし。森下のレフトもあると思いますし。チームが活性化していくためですから。そのあたりは、基盤は必要なんですけど、1年間戦っていく上で必要と思えば、それが大きな決断でもしなければいけないと思います」
ーー湯浅の回またぎ
「段階を踏んでと言いますかね、彼の状態、1イニングの球数、それも含めて彼との話ですね。その当たりは迷い無くといいますか。昨日のことがあったので投手も残ってるという現状は今のところはあるんですけど、そういった意味で、6連戦は戦い方は非常に難しくなるし、ここからですね。でも良かったと思います」
ーー熊谷サードで、佐藤輝レフトのままというのは、長い目で見ての考え
「ゲーム中に動かすというのは、通常ではないのかなという風に自分自身では考えてるので。それはやっぱりスタートで佐藤を外野で起用したところから、サードに持ってくるのは戦力が足りてない状況であれば仕方ないと思いますけど、そうではなくて、打線の厚みをというところの起用になってますから、そこに関しては一貫性は非常に大事になると思います」
ーー伊原は引き続き
「走塁でね、一塁からホームまで、僕も昔言われたことあるんですけど、しっかりバント決めておけば自分で走らなくていい、というのはよく昔の前の指導者の方に言われたんですけど。その通りですけど、ルーキーということもあって、まだ足も元気だし、今の足の元気さを何年経っても忘れないようにやっていけばいいんじゃないですかね」
ーー試合後、審判が、25日の九回の流れに関して混乱を生じさせたと…メンバー交換の時に話があったのか
「そうですね、まずもって、自分自身は全く感情的にはなってないっていうのを、まず1つ、お伝えしようと。冷静に、丁寧に、ということは、もちろん、昨日の段階では話していたとは思うんですけども、その上で井上監督とアンパイヤの方たちと話をして、紛らわしいジャッジがあったことで、井上監督としては、ストライクボールではなくて、ジャッジに対してっていうことだったんですけれど、タイガースの自分としては、こちらのベンチでは、それが何が行われてるか、わからないんですという話をして、全然怒ってないんで、普通にゲームは今からスタートするというとこですから」
(さらに続けて)
「その中で審判の方から紛らわしいジャッジがあって、その後、説明にタイガース藤川監督の方に行かなかったっていうことも含めて、すごく申し訳ないということだったので、別にいろんなことが起こることは問題がないんだけれども、ルールのところの曖昧さは話をしたんですけど。解決してやるしかないといいますか、別に普通のことを言ってるまでであって、楽しくメディアの皆さんにやってもらえるかもしれないですけれど、決して自分たちの現場は、お互いリスペクトを持ってやっているという、ただそれだけなんですけどね」
ーー第1戦から犠打が目立った
「でも、スクイズじゃ、ゲームはなかなか決まんないです。それはもう一瞬で、やる前からもうある程度はアドバンテージぐらい思わなければ。スクイズで取った1点でプロ野球が決まるなら、どのチームも毎日やると思うんですけど」
ーー動かしていく
「一長一短で最善の策だったかと言われると決定打にならずに、危険なシーンにもその後、繋がりますからね。後から考えれば何とでも言えるんですけれど。送りバントは、今の段階では。ですけど、全てが最善策かと言われたら、これはわからないですね。相手もありますからね」