「患者により優しい手術ができる」 世界最新鋭の「ダビンチ5」 自在に動く4本のアームに新機能“触覚” 手術時間の短縮や患者の負担軽減にも 国内に7台の手術用ロボットとは

がんなどの手術を遠隔操作できる世界最新鋭のロボットが中四国で初めて導入されました。患者の負担軽減や若手医師の育成期待されています。アメリカで開発され、日本国内に7台あるうちの一つが広島大学病院にあります。世界最新鋭の手術支援ロボットとは。 【画像を見る】世界最新鋭の手術支援ロボット「ダビンチ5」 「こちらになります」。広島大学病院・泌尿器科の日向信之教授が案内したさきにあったのはが、手術支援ロボット「ダビンチ5」です。医師が患者に直接触れず、アームを遠隔操作し手術することができます。従来のモデルと比べデータ処理能力は1万倍、映像の解像度もおよそ4倍、まさに世界最新鋭ロボットです。 広島大学病院で初めて「ダビンチ5」が使われた膀胱がんの手術では、これまでの支援ロボットと比べ手術時間を1時間も短縮できたそうです。術後の痛みも少なく回復も早いなど患者への負担が少ないといいます。 ■特徴は4本のアームと“触覚” 患者への負担が少なく、手術時間も短縮。こうしたことが可能になった秘訣は、4本のアームにあります。人の手よりも動く角度が多く、使い方も様々です。 操作台には執刀する医師にとっても、負担の軽減となる工夫が施されています。 日向信之教授 「少し前の機種と大きく変わったのは、この部分が好きな体勢で座れるということ。長い手術の場合に集中力が途切れずにすむと患者により優しい手術ができます」 新たな機能として”触覚”が追加されました。器具に伝わる感覚が医師の手元に直接、伝わります。 日向信之教授 「糸を結ぶときに糸が切れることがあったが、ダビンチ5に変わってからは糸が切れることがなくなった」 ■新たな手術方法の開発にも期待 さらに手術の動画記録を海外のダビンチ5と共有することもできます。AIで分析することで新たな手術方法の開発なども期待されます。 日向信之教授 「この操作の時にこういう力がかかっていた。そういうデータが全部残るわけです。より安全な手術をできるだけみんなで見える化して普及していけるメリットもあると思います。今がチャンスじゃないかと、ロボットの時代にこれからの若い人は学びやすいんじゃないかと思います」

広島大学病院が手術支援ロボットを導入したのは15年前、現在ダビンチ5を含め4台体制で稼働。今年6月までに前立腺がん、腎臓がんなど3100件以上の手術の実績がありますが、現状、トラブルなどはないということです。

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