どうやって結びついた? 知人が語る容疑者7人の素顔 栃木強殺

真相・ニュースの現場から

毎日新聞 2026/5/22 05:00(最終更新 5/22 16:37) 有料記事 2233文字
栃木県上三川町での強盗殺人事件で、現場の指示役とされる竹前海斗、妻の美結両容疑者の自宅の家宅捜索に入る捜査員ら=横浜市港北区で2026年5月21日午前9時55分、後藤由耶撮影

 栃木県上三川(かみのかわ)町の住宅で親子3人が襲われて死傷した事件は、背後に匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)がいるとみられている。21日で事件から1週間。一連の事件で逮捕された7人の容疑者は、どうやって結びついたのか。

畑から現れた黒ずくめの若者

 水田が広がるのどかな田園地帯に黒ずくめの若者が現れたのは、14日午前9時半ごろだった。

 自宅にいた高齢男性は、被害に遭った富山英子さん(69)の敷地の方から畑の中を歩いてくる1人の若者に気がついた。

 黒い帽子に上下とも黒の服を着込み、手にはバールを握っていた。異質なものを感じた男性が声をかけると、若者は「頑張ってきます」と短く答え、立ち去った。

 まもなくして集落は、次々と到着する救急車やパトカーのサイレンの音に包まれた。自宅に押し入った集団は富山さんを襲って逃走。畑から駆けつけた40代の長男と30代の次男も殴られ、飼い犬も死んでいた。

 犠牲になった富山さんの全身の刺し傷は20カ所以上に及んだ。

 30分後。現場から800メートル離れた路上で、顔を手で隠しながら歩いている少年を警察官が発見し、確保した。

 翌15日にもう1人、さらに16日には2人が捕まった。

 実行役として強盗殺人容疑で逮捕されたのは、いずれも16歳の高校生だった。

逮捕された4少年、知人が語る姿とは

 その後の捜査で4人の役割は解明されつつある。知人の目に少年たちはどう映っていたのか。

 3人は相模原市で暮らしていた。富山さん宅を襲撃する「闇バイト」を引き受けたとされる少年Aは事件当日、運転手役を務め、白の外車に3人を乗せて現場に向かったとみられる。

 中学時代は運動部に所属していた。だが、学校は休みがちだった。事件前は自宅前でバイクで集まった友人たちと、朝までよくたむろしていたという。

 最初に逮捕された少年Bは、少年Aと連れ立っていた。中学時代の様子を後輩は「やんちゃな感じで先生も手を焼いていた」と振り返る。

 「なんか、いた気もするけど去年の2学期くらいに消えた」。少年Cの印象を同じ高校に通っていた生徒はこう語る。3月には出身中学の卒業式にも顔を出していた。

 それから2カ月後に起きた今回の事件。Aから「もめた」と連絡を受け、…

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