【上級者向け】USBメモリ1本で、いつものPC環境を丸ごと持ち出す方法(ライフハッカー・ジャパン)
仕事道具一式が入った相棒のノートPCは、できるだけ常に持ち歩くようにしています。 でも、「今回は必要ないだろう」と油断して置いてきたときに限って、借り物のPCで作業する羽目に。 そんな絶望的な状況で出合ったのが「Ventoy」でした。これは、お気に入りのOSイメージ(ISOファイル)をUSBメモリに詰め込み、インストール作業なしで直接起動できるようにする、気の利いた小さなユーティリティです。 【この記事3行まとめ】 「Ventoy」は、複数のOSイメージ(ISO)をUSBメモリに入れ、インストールなしで直接起動できる無料ツール。 出先でPCを借りる羽目になっても、使い慣れた自分の作業環境(ツールやOS)を瞬時に再現。 「永続化」機能を使えば、作業内容や設定もUSBに保存できる。
「Ventoy」は、USBメモリや外付けHDD/SSDを「起動可能なドライブ」にするための無料オープンソース・ツール。 PCにWindowsをインストールしたり、調子が悪いPCを修理したりするため、OSの入った「起動用USBメモリ」を使ったことがあるかもしれません。 これまでは、1本のUSBメモリには1種類のOS(例:Windows 11)しか入らず、別のOS(例:Linux)を入れるには、USB全体をフォーマット(全消去)し直す必要がありました。 ところが、Ventoyは、一度USBメモリにインストールすれば、Windows、Linux、PC修理ツールなど、複数のOSのインストーラー(ISOファイル)を、普通のファイルのようにドラッグ&ドロップでコピーするだけでOK。 PCをそのUSBから起動すると、コピーしたOSのリストがメニュー表示され、使いたいものをその場で選べます。 Ventoy自体に最低動作要件はなく、ISOファイルを保存・ロードできる十分な大きさのドライブさえあればOK。あとは、使いたいOSの動作要件を、起動するコンピュータが満たしていれば問題ありません。 個人的には、8GB以上のドライブをおすすめします。また、USB 3.0のメモリやSSDなど、ドライブが高速であればあるほど快適。作業内容を保存する「永続化ライブセッション」をつくる場合も、ある程度の容量が必要になります。