カナダ、ASEANとのFTA締結目指す 貿易多様化へ=外相

 7月11日、カナダのアナンド外相(写真)は、新たな市場への進出の一環としてASEANとの自由貿易協定(FTA)締結を目指していると述べた。写真は10日、クアラルンプールで撮影(2025年 ロイター/ Hasnoor Hussain)

[クアラルンプール 10日 ロイター] - カナダのアナンド外相は、新たな市場への進出の一環としてASEANとの自由貿易協定(FTA)締結を目指していると述べた。最大の貿易相手国である米国の高関税に対応する。

アナンド氏は、クアラルンプールでASEAN諸国の外相らと会談。ロイターとのインタビューで、今後数年の世界経済はインド太平洋地域にけん引されるとカナダが考えていると説明した。

「FTAの文言を最終決定するため迅速に作業を進めている。複雑な作業だが、できるだけ早期の締結を非常に期待している」と述べた。ただ、詳細は明らかにしなかった。

また、ASEANとカナダのFTAは、カナダが主要7カ国(G7)を超えて貿易関係を多様化する方法の一つと指摘。エネルギー、食料安全保障、デジタル経済、人工知能(AI)の分野でもASEANと協力していくと述べた。

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