南アが米にLNG購入を提案、包括的通商協定の一環で

 南アフリカのラマポーザ大統領(写真左)が21日に米ホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領と会談した際に、包括的な通商協定の一環として米国から今後10年にわたって液化天然ガス(LNG)を購入する提案をしていたことが分かった。5月21日、ワシントン、ホワイトハウスの大統領執務室で撮影 (2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ケープタウン 26日 ロイター] - 南アフリカのラマポーザ大統領が21日に米ホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領と会談した際に、包括的な通商協定の一環として米国から今後10年にわたって液化天然ガス(LNG)を購入する提案をしていたことが分かった。

 25日に国営通信社のウェブサイトに投稿されたヌチャベニ大統領府相署名の提案文書の内容をロイターが確認した。

 この文書によると、南ア側は米国から年間75─100ペタジュール(約7500万─1億立方メートル)相当のLNGを輸入する意向。ヌチャベニ氏は、年間で9億─12億ドル、10年を通じて90億─120億ドルの貿易取引になると説明している。

 提案文書には、南アから米国に輸出する完成自動車について年間4万台と、米国で生産される車向けに南アから輸出する部品に対する非関税枠を設けることなども提案された。

 国営通信社のサイトは26日に閲覧不能になった。編集担当者はロイターに、技術上の問題でダウンしたとしている。

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