「スマホ触る暇あったら、子ども見ろ」ベビーカーを押してスマホに夢中な子持ち様に絶句。ながら育児の成れの果て【専門家解説】(FORZA STYLE)

近年、SNS上でもたびたび話題になる「ベビーカーを押しながらの歩きスマホ」。一見ささいな行為に見えるが、実は重大な事故につながる危険性をはらんでいる。 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「警察庁の統計によると、2022年に歩きスマホ関連の死傷事故は553件(死亡6件、負傷547件)発生しています。また、電気通信事業者協会(TCA)の2025年3月調査では、歩きスマホの危険性を認識したことがあると答えた人の割合がなんと97%。実際に危険を感じた経験があると回答した人も、首都圏で88%、関西で86%と非常に高い水準です。ベビーカーを押していなくとも多くの人が日常的にヒヤリとした経験を持っているのではないでしょうか」 確かに外出していると、1日に1度はヒヤっとする瞬間に遭遇する。歩きスマホによる接触や進路妨害、横断歩道での立ち止まり、それはもはや日常の危険と言っても過言ではない。 「事故の危険ももちろんですが、マナーや公共空間での気づかいの欠如も問題です。今やスマホは第3の自分とも言われるほど、常に確認していないと不安になる依存構造を持っています。特に若い世代は、生まれたときからスマホのある環境で育っていますから、その存在感は想像以上です」 そう語る平塚氏に共感するように、取材に応じた女性もこう憤る。 「近所に保育園があるんですが、とにかく毎日、歩きスマホをしながらベビーカーを押している人の多いこと。スーパーやデパートでもよく見かけます。ベビーカーって、自分より前に子どもがいるわけでしょう?細心の注意を払うのが普通だと思うんですけどね…。子どもよりスマホが大事なの?って聞きたい。ながら育児にも程がある。避けてるこっちの身にもなれ!と言いたい。子よりスマホ命のバカ親…」 平塚氏は、こうした行動の危険性をさらに強調する。 「ベビーカーを押すというのは、単に歩くのとは違います。前に出ている車輪分だけ視界が遅れやすく、段差や信号、他者との距離感を誤認しやすい。しかもスマホを見ながらだと、注意力は運転中の飲酒運転レベルまで低下するなんて言われることもあるほど。子どもが前方にいる以上、ほんの一瞬の判断ミスが命取りになることもあるのです」 女性は最後にこうこぼした。 「SNSでベビーカー優先なのに譲ってもらえなかったと怒っている投稿を見かけたりしますけど、 こちらだって譲りたい気持ちはあります。でも、自分たちの優遇ばかりを求めて、他人への配慮ができないんじゃ、ちょっと割に合わない。これが、いわゆる子持ち様ってやつなんだなと感じることが先日もありました」 女性がデパートで遭遇したのは【関連記事「この動画のために歩きスマホ?」愕然とした内容とは。わきまえない子持ち様に言いたいこと】でもでお読みいただける 【聞き手・文・編集】もりかえで PHOTO:Getty Images 【出典】警察庁「交通事故統計(2022年)」/電気通信事業者協会(TCA)「やめましょう、歩きスマホ。」に関する調査

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