「更年期」、どう備える?最新情報を学ぶセミナー「シン・更年期ゼミ」をミモレ美容ライターがレポート


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続いて登壇したのは、ビューティジャーナリストの鵜飼恭子さん。働き盛りの先輩たちが更年期の不調に苦しむ姿を見てきた経験から、30代の頃から早くも「更年期をどう迎えるか」を意識していたといいます。ところがコロナ禍の時期、自身にもさまざまな体の不調が現れ、複数の婦人科や心療内科を受診しても、検査結果はいつも「異常なし」。 それでも不調は続き、ようやく安心して診察してくれたのがローズレディースクリニックだったそう。診断は「プレ更年期」。以降は、そのときどきの体調に合わせて、注射やサプリメントなどを組み合わせながら治療を続けているといいます。

不調に悩むなかで、鵜飼さんが出会ったのが「嗅覚反応分析」。人間の嗅覚は、本能や感情を司る脳と直結しており、香りに対する反応にはそのときの心身の状態が表れやすいといわれています。その日の気分にぴったりな香りを選ぶことで、たとえば「男性ホルモンが低下しているからやる気が出にくい。今日はスケジュールに余裕を持たせよう」といった具合に、生活リズムや食事、アロマケアを自分に合わせて整えることができるのだそう。 更年期だけでなく、思春期の子どもの心身の変化などにも応用できるなど、さまざまな場面で役立つこのメソッドに魅了され、現在は“診断する側”として「香り分析」の活動を行っている鵜飼さん。自身の経験をもとに、香りを通じて心と体のバランスをサポートする取り組みを続けています。

来場者に配られた香りのキット

イベントでは4種類のアロマを使った簡易診断を実施。たとえば、ラベンダー(青)を選んだ人は“楽天的で社交的なムードメーカータイプ”。ホットフラッシュや集中力低下などの傾向があり、就寝前のラベンダー入浴や感情日記などのセルフケアが勧められました。香り一つで心身の状態が見えることに、会場からは驚きの声が多数聞かれました。

女性ホルモンケアブランド「MENOTONE」のディレクターを務める小林加奈さんとAKIKOさんは、「更年期は終わりではなく、新しいステージの始まり」と語ります。自分自身も、そして長年の顧客も更年期世代を迎えるなかで、その症状や対処法について話題に上ることが増えたそう。しかし、依然として更年期がポジティブに捉えられていない現状に違和感を覚え、 「もっと前向きに、自分と向き合うきっかけにしてほしい」という思いからブランドを立ち上げたのだといいます。

MENOザクロペースト 1ヶ月分(30本)¥8100(※現在10%off期間中)/MENOTONE

「整えて+チャージ」をコンセプトにしたMENOTONEでは、主成分に女性ホルモンを内側から支えるオーガニック・ザクロを採用。抗酸化作用や血流改善、美肌サポートに優れ、女性の味方となる果実です。オーガニックのザクロにイソフラボンを配合したペースト状サプリは、水や炭酸水に溶かして飲むこともでき、日々のエネルギー補給にもぴったり。その他、肌や疲労回復にもアプローチするプラセンタドリンクもあります。

イベントの後半、会場からは多数の質問が

参加者からは具体的な質問が寄せられ、石塚清子先生が回答しました。

Q1. 腱鞘炎や関節痛に効く治療は? → 更年期の症状か整形外科的疾患かで対処が異なるためまずは受診を。更年期が原因の場合はプラセンタ注射やイソフラボンのサプリが効果的な場合も。

Q2. 抜け毛が気になります。 → ホルモン補充療法で改善した例もありますが、まずは医師と相談を。

Q3. プラセンタ注射を受けると輸血できない? → 献血は不可ですが、輸血は問題ありません。ちなみにドリンクやサプリならどちらも可能。

Q4. 更年期を避けたり、軽くするために若いうちからできることは? → 加齢に伴って卵巣機能が劣化することを止めることはできず、誰もが50歳前後で閉経を迎えるため薬などで止めることはできません。「自分で自分自身の機嫌をとる方法」を見つけておくなどの「認知行動療法的アプローチ」は有効です。

20年以上HRTを続ける院長夫人・石塚直子さんの体験談

現在70代の石塚さんは、40代でご主人のクリニック業務を手伝い始め、子育てと介護、仕事の両立に疲れ切っていたといいます。そんなとき、院長から「更年期に入る少し前からホルモン療法を始めておくと良い」と勧められ、当時は珍しかったホルモン補充療法を開始。以来20年以上、継続しています。

「ホットフラッシュやめまいなどの不調が落ち着き、現在も白髪はあっても薄毛にならず、元気に過ごせています」と語る石塚さん。乳がんにかかる率が高くなることを懸念する声が多いホルモン療法ですが、「世界的には安全性が高い治療法として多くの方が受けている治療。私も定期的な乳がん検診を受けながら、安心して続けています」とのこと。

「50代は子育てや介護など人生の節目が重なる時期。自分が元気で輝いていないと乗り越えられません。ホルモン療法だけでなく、インナーケアや香り、運動など――自分に合った方法を見つけてほしいと思います」と締めくくりました。

正しい知識を持つことで、不安は希望に変わる。更年期を“終わり”ではなく“新しい始まり”として迎えるヒントが詰まったゼミでした。会場は温かな笑顔に包まれて閉幕しました。

参加者には、更年期を軽やかに過ごすための素敵なお土産も配られました!

ローズレディースクリニック 東急大井町線「尾山台駅」から徒歩8分。不妊診療および婦人科一般を扱う専門クリニック。「ホルモン補充療法」「更年期ドッグ」のほか、被曝のない最新の乳がん検査「ABUS(エイバス)」も導入し、女性の一生の健康を支えています。

更年期や乳がん検査は最新機器を揃えたローズレディースクリニックがオススメ「更年期すこやかドック」¥27500 対象:更年期の傾向や生活習慣病について自分の身体の状態を知りたい方 内容: ・身長、体重、BMI、血圧 ・SMI症状チェックシート ・血液検査(女性ホルモン、甲状腺・血糖値・コレステロール・肝機能・腎機能) ・尿検査(糖、たんぱく、潜血)

・かかと計測(骨密度)

「女性がん検診セット」¥16500 対象:女性のがん検診をしたい方 内容: ・超音波検査・内診(子宮・卵巣のチェック) ・細胞診(子宮頸がん検査)

・超音波ABUS(乳がん検査)

▼右にスワイプしてください▼

文・写真(お土産・香りキット)/中田ゆき 写真(会場)/ローズレディースクリニック

 

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