アップルの3つの発表の共通点は「すでにAndroidで実現」(ZDNET Japan)
数カ月にわたるうわさと臆測の末、Appleは次世代ハードウェアの全容を明らかにした。「iPhone 18」シリーズをはじめ、「Apple Watch Series 12」「Apple Watch Ultra 4」「AirPods 5」、そして、新しい折り畳み式端末「iPhone Duo」である。 筆者は今では15年以上、「Android」端末を使い続けている。なので、そう、「それはAndroidが先にやっていた」と指摘して周囲をうんざりさせることもよくある。こうした指摘自体に必ずしも問題があるわけではない。Appleの歴史は、必ずしも自ら発明したわけではないカテゴリーでイノベーションを起こし、その分野の代表的な存在となることで築かれてきたためだ。今回のAppleのイベントでも、Androidユーザーにとってはおなじみの技術について、Appleが新しい技術として大々的にアピールする場面が散見された。 1. 折り畳み式スマートフォン 米ZDNETの同僚記者によれば、Duoは「折り畳み式スマートフォンをついに主流へ押し上げる端末」かもしれない。AppleがサムスンやGoogleに折り畳み式スマホに関する試行錯誤を任せて、その成果を踏まえて参入を決めたことは明らかである。 Duoは、過去7年間にAndroidの先行機種が成果を収めた要素のほぼ全てを取り込み(サムスンは2019年に、Googleは2023年に折り畳み式端末を発売)、その外観は洗練された印象を与える。Duoが、これまでのどの折り畳み式端末より厚く重いとしてもだ。価格は1999ドル(日本では36万4800円)からと財布への負担も重いのだが。筆者はAndroidの折り畳み式端末に引かれたことは一度もない。だが、Appleがこのカテゴリーでどのような動きを見せるのかについては興味をそそられると認めざるを得ない。 2. カメラのコントロール スマートフォンのカメラ性能は筆者にとって重要だ。それこそが筆者が10年前に「Pixel派」になった最大の理由でもある。Appleが発表した大々的なカメラのアップグレードは「Pro Controls」の追加と機械式絞りだった。可変絞りは、カメラ内に搭載された物理的なハードウェア装置で、物理的な開口部を切り替えてセンサーに届く光の量を制御する(デジタル一眼レフカメラに詳しいなら、要するにF値のようなものだ)。 これらの重要な追加機能により、従来のカメラとスマートフォンの差は縮まり、ユーザーは写真をより細かく制御できるようになる。だが、これらの機能はAndroidユーザーにとって目新しいものではない。 2026年、Pro ControlsはAppleにとって大きな話題だが、サムスンの「Galaxy S7」は10年前にその機能の大半を備えていた。「iPhone 18 Pro」と同様に、10年前のサムスンの「Pro Mode」でもシャッタースピードやフォーカス、ISO感度、露出補正、カスタムカラープロファイルなどを調整できた。Googleは2023年、「Pixel 8 Pro」でこうした制御機能を追加した。 可変絞りも大きな話題である。筆者が愛用するPixelにはこの機能が搭載されたことはないが、サムスンの「Galaxy S9」には2018年に搭載されていた。サムスンは2019年の「Galaxy S10」シリーズにも物理的な絞り羽根を採用したが、その後、可動部品を使わない方式に切り替えた。つまり、Appleが現在、可変絞り機能を提供しているとしても、それはスマートフォンにとって新しいものではない。