ゲームキャプテン譲った遠藤航、久保建英の腕章姿には「まだ似合ってないかなと」

MF遠藤航(リバプール)

[6.10 W杯最終予選 日本 6-0 インドネシア パナスタ]

 日本代表MF久保建英(ソシエダ)の初めてのゲームキャプテン起用はインドネシア戦前日、森保一監督からチームキャプテンMF遠藤航(リバプール)への打診を経て決まっていたようだ。

 インドネシア戦後、報道陣の取材に応じた遠藤は久保にゲームキャプテンを譲った決断について「僕から提案したわけではなく……」と前置きしつつ、遠藤のベンチスタートによってMF鎌田大地が同じ役目を務めた5日のオーストラリア戦(●0-1)を振り返りながらその顛末を明かした。 「僕が前日会見で、鎌田(大地)選手がキャプテンをやったというところで『もっといろんな選手がキャプテンをやっていくのがいいんじゃないか』という話をしたのを受けて、(森保監督から)前日に自分に対して『久保選手をキャプテンで行こうと思うけどどう?』みたいな話をしてくれた」  これに対して遠藤も「そこは僕も素晴らしい機会だと思う」と考え、指揮官の決断を後押しした様子。「久保選手も今回メンバーが変わったなか、自分が引っ張っていくんだという思いは常に練習の中から見せていたというところで、監督の信頼があるからこそそういう形になったのかなと思う」と振り返った。  そんな久保のキャプテンマーク姿だが、遠藤は「まだ似合ってないかなと思います」と冗談混じりに答え、報道陣を笑わせた。遠藤は後半24分の交代後、久保からキャプテンマークを受け取って試合終了までプレーしていた。  その一方、遠藤は「プレーは申し分ない。個人の良さをしっかりと出しながら素晴らしいパフォーマンスだったと思う」と久保の1ゴール2アシストの活躍を称賛。「こうやってキャプテンマークを巻いてピッチに立っていくのは彼にとっても一つ成長を実感できた素晴らしい機会になったんじゃないかと思う」と目を細めていた。 (取材・文 竹内達也)●北中米W杯アジア最終予選特集▶日本代表の最新情報はポッドキャストでも配信中

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