松山英樹の新ドライバー入り最新14本 待望の3番アイアンの出番は?
◇米国男子◇チャールズ・シュワブチャレンジ 事前(21日)◇コロニアルCC(テキサス州)◇7289yd(パー70)
松山英樹は4月のメジャー初戦「マスターズ」の前週、「バレロテキサスオープン」から新しいクラブをキャディバッグに加えた。昨年11月にリリースされた住友ゴム工業(ダンロップ)の「スリクソンZXi LS ドライバー」を数カ月のテストの末にエース格に。そして、やはり昨秋発売の「スリクソン ZXi5 アイアン」の3Iを秘密兵器に選んだ。
ロフト9度のモデル。ネックには「T251」の刻印がある。松山用のプロトタイプで、この春にUSGAとR&Aの適合ドライバーヘッドリストに掲載されたものだ。フェースの色は通常の黒ではなく、本人が過去モデルから好んできたシルバーで仕上げられている。
試打した際に「一発目が真っすぐ飛んで、フィーリングも良かった」と好感触。また、「コースで打ってみたら、いきなりテンプラしたんですけど、それも納得いく感じがした。(スイングの)ミスが、ミスになるので『あれれ?』というのがあまりない」と身体の動きと、弾道のイメージが合ったことが決め手になった。
3Iがバッグに収まるのは2016年シーズン以来。ここ数年は1W、3Wの次に長いクラブとしてコブラの5W(キング ラッドスピード)を愛用してきた。「コイツ(5W)は信頼しているから、壊れない限り、一生このバッグから出ていくことはないだろうなと思う」と話す一方で、「長いパー3や、良いライからしっかり狙って刻むホールでは3鉄(3I)で打ちたい気持ちがある」と長年、合うモデルをひそかに探してきた。
巡り合ったZXi5は、市販品にはラインアップされていないロフト19.5度のモデル。シャフトは2022年からPGAツアーで使用されているトゥルーテンパー ダイナミックゴールド MID ツアーイシュー(S400)を選んだ。
松山のシャフトは世界のトッププロの中でも重く、硬い。ツアー担当者の宮野敏一氏は「松山プロの1Wのシャフトである(グラファイトデザイン)ツアーAD DI 8TXはカットする前で88gくらいの重さがある。3Wの9TXも98gで、ほぼ100g。4Iから下のダイナミックゴールド ツアーイシュー S400とのマッチングを考えると、3Iにふさわしいシャフト選びが難しかった。今回、ZXi5と“MID”とをかけ合わせたことで、ボールも高く上がり、いきなり良くなった感じがありました」と話す。信頼のクラブセッティングに念願のオプションが加わった。
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZXi LS(9度) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI(重さ80g台、硬さTX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi10 (3番15度)、コブラ KING RADSPEED(キング ラッドスピード)ツアー(5番17.5度を19度合わせ) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI(3W=90g台、TX ブラックカラー/5W=100g台、TX)
アイアン:スリクソン ZXi5(3番)、スリクソン Z-フォージド II(4番~9番) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド MID ツアーイシュー(S400/3番)トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S400/4番~9番)
ウェッジ:クリーブランド RTX4 フォージド(48、52、56、60度) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(48、52、56度=S400/60度=X100)
パター:スコッティキャメロン スタジオセレクト ニューポート2.7 ツアープロトタイプ
※掲載は15本。5Wと3Iのどちらかを選ぶケースが多い。