【巨人】ドラ1に鷺宮製作所の竹丸和幸を単独指名 社会人NO1左腕の交渉権獲得…阿部監督「球界を代表する投手を目指して欲しい」

◆2025年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日)

 巨人はドラフト1位に、鷺宮製作所の竹丸和幸投手を単独指名し、交渉権を獲得した。前日に阿部慎之助監督も加わったスカウト会議で決定後に公表した通りとなった。

 竹丸は179センチ、73キロと細身ながら最速152キロの本格派左腕。さらにスライダー、カーブ、カット、チェンジアップと変化球も多彩だ。即戦力投手の補強のため、変化球の精度に絶対的な自信を持つ社会人NO1左腕を指名した。

 巨人は今季貯金1でリーグ3位で連覇を逃した。昨季、15勝3敗で貯金12の菅野がメジャー移籍。戸郷が2度の2軍落ちなど8勝9敗と苦しみ、飛躍が期待された井上も4勝8敗で定着できず、終盤は左肘を痛めてファーム調整が続いた。赤星は開幕からローテを守って好投し、前半戦は奮闘したが、6勝9敗で終盤は右肩痛で離脱した。

 CSでの先発陣は山崎、戸郷、横川、森田、田中将で組んでいだが、シーズン終盤の9月に月間先発防御率5点台と苦戦した投手陣の整備は重要ポイント。即戦力投手の補強のため、竹丸の1位指名に至った。

 インタビューに応じた阿部監督は「抽選しなくてよかったです(笑)。先発が課題でしたし、何とかローテーションに入って欲しい、即戦力という位置づけで、僕たちも見てましたので、本当に早く(チームに)入って、ドームで活躍してくれるのを心待ちにしています。全てのボールがいいですし、チェンジアップだったりストレートの質も素晴らしい。プロに入っていろんなことを磨いて、球界を代表するピッチャーを目指して欲しいですね。(開幕ローテを期待している?)ローテーションに入って欲しいと思って、獲得に動きましたので、そのつもりで頑張って欲しいですね」とエールを送った。

 ◆竹丸 和幸(たけまる・かずゆき)2002年2月26日、広島市生まれ。23歳。崇徳では2年秋に初めてベンチ入り。3年夏は背番号10で県大会4回戦の広島国際学院戦に先発し、4回1失点も1―3で敗退。城西大では2年春に2部リーグデビュー。4年秋に1部に昇格して3勝1敗、防御率1・52(リーグ2位)。179センチ、73キロ。左投左打。

 ◆巨人の16年以降のドラフト1位指名選手、くじ引きの結果

 ▽16年=吉川尚輝 田中(ソフトバンク)×、佐々木千(ロッテ)×

 ▽17年=鍬原拓也 清宮(日本ハム)×、村上(ヤクルト)×

 ▽18年=高橋優貴 根尾(中日)×、辰己(楽天)×

 ▽19年=堀田賢慎 奥川(ヤクルト)×、宮川(西武)×

 ▽20年=平内龍太 佐藤(阪神)×

 ▽21年=大勢 隅田(西武)×

 ▽22年=浅野翔吾〇

 ▽23年=西舘勇陽〇

 ▽24年=石塚裕惺 金丸(中日)×

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