ミラノ五輪 スキージャンプ女子ノーマルヒル 丸山希けがから復活の銅メダル 「恐怖」が「楽しさ」へ
スキージャンプ女子ノーマルヒル。4回目のオリンピックとなる高梨沙羅選手(29)。その1回目。 実況 「空中への移行はスムーズだ。前に進む。少し最後失速しました。K点手前の着地です」 風の影響もあったのか、92メートルと距離を伸ばすことができません。 高梨は1回目を終えて14位となりました。 一方、初めてオリンピック切符をつかんだ、今シーズン好調の丸山選手。 実況 「低い飛行曲線。K点付近まできた。テレマークを入れた」 踏み切りのタイミングが少し遅れたものの、距離は97メートル。さらに飛型点で高得点を獲得。1回目を終えて3位とメダル圏内につけます。 そして運命の2回目。まずは高梨選手。 実況 「K点付近まで持ってきました」 距離は96メートルとK点まで2メートル足りませんでしたが、テレマークもきれいに入り、高梨選手のノーマルヒルは13位となりました。
丸山の原点は、温泉とスキー文化が根付く長野県の野沢温泉村です。 ジャンプ競技を始めたのは、小学4年生の時でした。 野沢温泉スキークラブ ジュニアコーチ 笹岡洋介さん 「昔は非常に元気がいい女の子でした」 そう語るのは地元のスキークラブで、丸山選手を小中学生の時に指導していた笹岡コーチです。 「男子に交じっても優勝争いに絡んできて。『負けたくない』という気持ちが強くて、かなり負けず嫌いの女の子」 丸山選手と同じジュニアスクール生 「ワールドカップで優勝しているので尊敬しかないです!」 しかし、ここまでのキャリアは順風満帆ではありませんでした。 実力はありながらもオリンピックへの出場はなく、同世代の高梨沙羅選手や伊藤有希選手(31)らは次々と晴れ舞台へ。さらに、5年前、札幌での「全日本選手権」、着地で転倒し、靭帯を損傷。目前に迫っていた北京オリンピックへの夢が絶たれた瞬間でした。 丸山選手 「ケガをしてから距離を出すのが怖くなってしまって」 復帰後も付きまとった“恐怖心”。それを克服するために行ったのが…。 「(復帰に向けて)最初はスピードをゲートセット(スタート位置)を上げてスピードをもらってでも、まずは距離を飛べるトレーニングをしました」 スタート位置をあえて上げ、飛距離を伸ばし、恐怖心を克服する練習を繰り返しました。 すると…。 「距離が出るようになったので、『楽しい!』となって」 「恐怖」が「楽しさ」に変わっていく瞬間でした。 「前回ケガをした中ですごく勇気をもらったので、一人でも多くの人に勇気を届けられるジャンプができたらいいなと」 そして、念願の夢舞台で、丸山選手、逆転での金メダルへテイクオフ!
スキージャンプ女子ノーマルヒル。1回目を終えて3位。金を狙いたい丸山選手の2回目。 実況 「笑顔が出ました丸山希。100メートルのジャンプ」 100メートルの大ジャンプを決めた丸山選手。あと2人を残した時点でトップに立ち、メダルを確定させます。 優勝したのはノルウェーのストロン選手(27)。2回とも安定したジャンプで金メダルを獲得しました。 丸山選手は銅メダルに輝き、この種目、平昌大会の高梨選手以来、2大会ぶりのメダルをもたらしました。 (2026年2月8日放送より)
テレビ朝日