【動画】イラン攻撃を歓迎する在日イラン人「他に自由になる道はない」同胞に犠牲も、圧制転換訴え
米国とイスラエルの軍事作戦でイラン最高指導者のハメネイ師が殺害され、自由を求める在日イラン人らが1日、イラン大使館(東京都港区)前で母国への攻撃を歓迎する集会を行った。同国では昨年末以降、イスラムの厳格な戒律の強制に反発する人々による反政府デモが各地で発生し、当局は武力鎮圧で対抗。数万人単位の犠牲者が出ているとされ、集会に参加した在日イラン人は体制転換の必要性を重ねて訴えた。
母国・イランに対する米国とイスラエルの攻撃を歓迎する在日イラン人の集会=3月1日午後、東京都港区(奥原慎平撮影)「トランプはイランを助けに来た」
「ハメネイは世界最高の独裁者でテロリストだった。トランプ米大統領の行ったことは世界平和のためだ。イラン国民を助けに来てくれてありがとう。トランプ、ありがとう」
米国とイスラエルの攻撃を歓迎する在日イラン人の集会。レザ・パーレビ元皇太子の肖像画も掲げられた主催団体「母国の自由を求める在日イラン人」の男性は集会で、こう叫んだ。イラン革命(1979年)以前、イランを支配したパーレビ王朝の国旗が揺れる中、ラップ調の音楽が大音量で流れる。参加者にはケーキやお菓子がふるまわれた。
大使館前集会は1日午前にハメネイ師の死亡が報じられ、急遽実施を決めたという。約110人の在日イラン人が集まって、米国で亡命生活を送るパーレビ王朝のレザ・パーレビ元皇太子の肖像画を掲げ、「ジャヴィ・シャー(国王バンザイ)」と声を張った。
「喜んでいるし、うれしい」
専門学校生のペラバニ・ローハムさん(28)は「ハメネイ師は(イラン国内の)デモの参加者を数万人単位で殺した。それをトランプ氏が助けた。喜んでいるし、うれしい」と語る。
イランに自由を求める在日イラン人ら=3月1日午後、東京都港区米国とイスラエルによる攻撃で、イランの軍事組織「革命防衛隊」幹部らが殺害された一方、各地への空爆で、小学生を含む民間人が犠牲になっていると報じられる。
これに対しては、複雑そうな表情を浮かべ、「そのこと(=米国による軍事攻撃)でしか、みんなが自由になる道がない。他のやり方は分からない」と漏らす。
主催者の1人、解体業のナシール・ハルヴィジさん(61)は「全イラン人が喜んでいる。革命防衛隊のリーダーが亡くなれば、全世界に平和が来るだろう。イラン政府が中東諸国に武器を送ることで(紛争など)いろいろな問題が起きている」と語る。イスラム教シーア派の政教一致の現行体制について「苦しい思いばかりだ。お酒もディスコも音楽も洋服もダメ。表現の自由も一切ない」と訴えた。
「敵の敵は味方」
デモ集会を運営した会社員、エサニ・マジアルさん(52)は、ハメネイ師の死亡を聞いた際、「(イランでのデモに参加し、当局の鎮圧で)亡くなった若者の顔が浮かんで、泣いた」という。
イラン当局について「街中で銃を乱射し、国民を殺している。米国とイスラエルの力がなければ、あの政府は倒せない。米国とイスラエルがたった数時間でやってくれて、心から感謝している」と語った。
イランに自由を求める在日イラン人ら=3月1日午後、東京都港区別の参加者の男性は取材に現政権打倒の思いをこう強調した。
「僕らのやっていることをおかしいと思うでしょ。自分の国が攻撃されて…。だけど、敵はトランプじゃない。敵の敵は味方だ」(奥原慎平)