「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」(NEWSポストセブン)
千葉県警は10月28日、船橋市内のホテルでネパール国籍のチャンタール・バダルさん(21)の胸などを包丁で刺し、殺害したとして、千葉市稲毛区に住むアルバイトの浅香真美容疑者(32)を殺人容疑で再逮捕したと発表した。 アニメや漫画が好きで日本での生活に憧れていたというバダルさん。昨年4月に来日し、先に日本で暮らしていた兄と一緒に同居生活を送っていた。NEWSポストセブン取材班はバダルさんの兄に取材。殺害されたバダルさんの姿はあまりに無惨だった。 「警察の発表では弟の胸に深い傷があったと報じられていますが、実際の遺体には首やお腹、左腕や足首を含めて、数十か所の刺し傷がありました。左手には刃物が貫通した傷跡も。彼女の襲撃を避けようとして、できた傷なのかもしれません。変わり果てた姿に言葉が出ませんでした」 突然の訃報は、バダルさん一家の心を打ち砕いた。 「私は来日して12年になりますが、今まで一度も遅刻していなかった会社に、今は行くことができていません。どうしても気力が出ないんです。私だけではありません。ネパールにいる父や母も言葉が出ず、ただひたすら打ちひしがれています。 弟は10月も居酒屋バイトのシフトを入れていて、出勤日も残ったままでした。だけど弟の人生は10月5日で終わってしまいました」(バダルさんの兄) 日本に憧れていた青年の未来を奪った浅香容疑者とは、いったいどんな人物なのだろうか。
2人の出会いは千葉県内の工場のアルバイト。夜勤の仕分け作業をしていたという。工場を運営する会社のホームページによると、時給1140〜1425円ほどで午後8時から翌午前4時までが勤務時間となっている。 浅香容疑者は実家に住みながらこの夜勤バイトをしていたという。近隣住民らは「トラブルも聞いたことないし、ニュースを見てびっくりした」と驚きを隠せないようだ。 「浅香さんの家は、元公務員で今は別の会社で嘱託で働いているお父さんと、よく働く温厚なお母さん、弟さんの4人暮らしです。20年前くらいまではおばあちゃんも一緒に住んでいて、特段トラブルもない普通の一家でした。それに、この辺りでは評判の立派なご自宅に住んでいましたよ。ここに住んでもう60年くらいじゃないかしら。おばあちゃんはすごく上品な人で、着付けを手伝ってもらったこともありました。それくらいきちんとした家柄という印象です」(近隣女性) 浅香容疑者についても目立った悪評がなかったために、今回の事件は衝撃的だったという。 「最後に真美さんを見たのは2か月くらい前です。自転車に乗って、急いで仕事に向かっているところでした。彼女はお母さんに似て肌が綺麗で、年齢より若く見える子でした。事件が報道されてからはいつも停まっている車もないし、換気のためにいつも空いていた窓も閉まっている。雨戸もずっと閉まったまんまで夜も電気がつかないから、変だなとは思っていたんです。でもまさかこんな事件に関わっているなんて、びっくりしました」(別の近隣女性) 周囲の目からも平穏な一家に育ったという浅香容疑者は、なぜ凶行に走ったのか。犯行に使用したとみられる刃物2本を万引きしたとして5日に逮捕されているが、当時の取り調べでは「付き合っている彼氏と一緒に死のうと思い、どうせ死ぬなら盗んでもよいと思った」と供述している。バダルさんの殺害容疑については、当初「間違いです」と否認していたものの、現在は黙秘を続けているという。 周囲から愛された爽やかなネパール人青年を襲った突然の悲劇。千葉県警は事件の詳しい経緯について、引き続き捜査を進めている。 「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。情報提供フォームまたは、下記の「公式X」のDMまで情報をお寄せください。 ・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/information XのDMは@news_postsevenまでお送りください!