プレリュードで復権なるか!? おじさん悶絶のスポーツクーペ5選

 スポーティでありながら、実用性も兼ね備えているスポーツクーペ。しかし、昨今のエコ重視の波にはさすがのスポーツクーペも逆らえない。そんな逆風が吹くなか、現在でも健闘しているスポーツクーペと、歴史に残る一台を見ていこう。

文/長谷川 敦、写真/日産、ホンダ、レクサス、BMW

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新生ホンダ プレリュード。クーペは基本的に2ドアボディの乗用車を指し、そのなかでもスポーツ志向の強いモデルがスポーツクーペに分類される

 ホンダ プレリュードの復活によって、再び注目を集めているのが「スポーツクーペ」と呼ばれるカテゴリーだ。

 ホンダでは新生プレリュードを「スペシャリティスポーツ」と呼んでいるが、後述の理由により、大きなくくりではスポーツクーペに分類できる。

 クーペはもともとフランス語であり、基本的に2ドアボディを持った1列、ないしは2列シートのクルマを指すことが多い。

 この定義を考えると、スポーツカーも広義のクーペということになり、実際にその区別はあいまいといえる。

 そしてややこしいのがスポーツクーペと呼ばれる存在で、こちらは一般的なクーペとスポーツカーの中間に位置している。

 今回の主役はこのスポーツクーペであり、あえて定義すれば「スポーツ志向が強いものの純粋なスポーツカーではない2ドアのクルマ」ということになる。

 とはいえ、この定義がすべてのスポーツクーペに当てはまるものではなく、メーカーによっても見解が異なることはお断りしておく。

 今回は、独断による魅力的なスポーツクーペをピックアップしていきたい。

●レクサス RC

レクサス RC。レクサスからリリースされたスポーツクーペであり、レクサスを象徴するスピンドルグリルを採用したフェイスデザインも特徴のひとつ

 トヨタが展開する高級車ブランドのレクサスが販売するクーペがRCだ。

 車名のRCは「Radical(先進的な) Coupe」を意味し、名称からして正統派のクーペであることがわかる。

 発売は2014年で、レクサスとしてはSC(トヨタ ソアラ)の生産終了以降5年ぶりスポーツクーペとなった。

 RCはレクサスのモデルらしい高級スポーツクーペであり、デビュー時の価格はV6ガソリンエンジン搭載モデルのRC350で596万円~とかなりの高額だった。

 そしてRCの上級バージョンとなるRC Fもほぼ同時に発売されたが、こちらは953万円とさらに高い価格がつけられていた。

 デビューから順次改良が加えられ、第一線で活躍してきたRC&RC Fだが、2025年をもっての生産終了が予定されている。

 そこで最後のモデルとなるファイナルエディションが2025年1月から販売されたが、RC、RC Fともにすでに販売は締め切られた。

●BMW 2シリーズクーペ

BMW 220i。BMWは4ドアセダンでよく知られるメーカーだが、クーペモデルでも長い歴史を持ち、最新の2シリーズでもクーペをラインナップしている

 高級スポーツクーペを語る際に、ドイツのBMWを外すことはできない。

 セダンやSUVなど、さまざまなカテゴリーのクルマをラインナップするBMWだが、2シリーズのスポーツクーペも中核をなすモデルのひとつ。

 現在の2シリーズは2022年に登場した2代目で、日本国内では2リッター直4ターボエンジンを搭載する220i M Sportと、3リッター直6ターボエンジンのM240i xDriveの2モデルが販売されている。

 どちらのモデルも高級スポーツクーペにふさわしい内容を誇っているが、販売価格もそれを証明する626万円~(220i M Sport)、824万円(M240i xDrive)と立派。

 一般市民にはなかなか手を出しにくい価格だが、それだけの価値があるのは間違いない。

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