トヨタ自動車、『NHKスペシャル』“長期取材”で見えた実像 『カローラ』の次世代モデル開発の様子も

 NHKは19日午後9時から『NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」』を放送する。 6年連続で世界販売台数トップのトヨタ自動車。巨大グローバル企業を率いる豊田章男会長はカメラの前でこう語った。「競争相手やテクノロジーの変化は当たり前。今のトヨタの一番のリスクはね、俺たちすごいよねと思うこと。そうなったら終わりです」「どこの国からも選ばれる国じゃないと、日本は生き残れない」。

『NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」』=商品の販売を決める最重要会議 (C)NHK

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【写真】見せていいの?『NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」』より開発中の車

 今回番組ではその中枢への長期密着取材が許された。普段は外部に公開されることのない開発会議や試作検討の現場、役員らが商品の販売を決める最重要会議にまでカメラを入れ、章男会長へのロングインタビューも行った。日本の製造業をけん引してきたトヨタ。この巨大組織はいま、かつてない変革のただなかにある。中国などの新興メーカーの急成長、EVシフト、デジタル化の進展。自動車産業を取り巻く環境が激変するなか、トヨタが抱く危機感とは何なのか。そして、どこへ向かおうとしているのか。その実像に迫る。

『NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」』=トヨタの開発中の車 (C)NHK

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 番組が見つめたのは、トヨタの象徴ともいえる『カローラ』の次世代モデル開発プロジェクト。1966年の誕生以来、世界最多の累計5700万台を販売してきた量販車は、いま大きな転換点を迎えている。背景にあるのは、これまでの自動車産業の常識を覆すライバルメーカーの存在だ。最先端テクノロジーを追求するアメリカのテスラ、2年という驚異的なスピードでモデルチェンジを行う中国のBYDなどが台頭。トヨタは、従来のやり方では生き残れないと強い危機感を抱いている。

『NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」』=開発担当のエンジニアたち (C)NHK

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 さらに、会社の将来に直結する、もう一つの重大なミッションも背負っていた。車の土台となる「プラットフォーム」の並行開発だ。予測困難な未来を見据え、ガソリン車からハイブリッド車、さらには電気自動車まで対応することを目指しながら、全体の開発期間の短縮を掲げる、前例のない挑戦だという。ただ開発現場では、エンジニア同士で開発期間などをめぐり、激しい議論が交わされ、ものづくりの根幹を問う葛藤も続いていた。急速に変化する世界の中で、どう生き残ろうとしているのか。人口減少と低成長が続く日本で、製造業のリーディングカンパニーであり続けてきたトヨタ。変革を迫られる現場のルポを通して、日本のものづくりの現在地と未来を描く。

『NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」』=マスタードライバーも務める豊田章男会長 (C)NHK

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