次節首位撃破に意気込む川崎F高井幸大、トッテナム移籍の続報は「何も言うなって言われてるんで(笑)」

[6.29 J1第22節 東京V 1-0 川崎F 味スタ]

 川崎フロンターレ東京ヴェルディに0-1で敗れ、2試合ぶりの黒星を喫した。勝利すれば3位浮上のチャンスで、なおかつ次節で対戦を控える首位の鹿島アントラーズと勝ち点3差に迫れる好条件が整っていたものの、セットプレーで喫した1失点が重くのしかかった。

 試合後、日本代表DF高井幸大は失点シーンについて「相手のほうが上回った」と振り返りつつ、試合全体を「最後に崩せなかったという印象」と総括。終盤はハーフコートゲームに押し込む時間が長く、高井も配球面での工夫をこらしていたが、「自分のところで数的優位を作りたいと思っていたけど、少しうまくいかなかったので次につなげたい」と悔やんだ。

 J1リーグ戦は次節の鹿島戦を終えると、E-1選手権による中断期間に入る。この日までに今季のイエローカード数が3枚に達し、累積警告による出場停止にリーチがかかっていた高井だが、警告への意識は「全然(なかった)」。それでも無事に警告を受けずに鹿島戦に出場するメドがつき、「中断まであと1試合あるので、次の相手は首位だし、必ず叩かないといけないので勝ちたい」と意気込んだ。

 そんな高井は現在、世界的な注目を受ける立場にある。今月24日に国内スポーツ紙によってプレミアリーグ・トッテナムへの移籍合意報道がなされて以降、イギリス『BBC』や移籍市場に強いジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏もこぞって移籍に関する情報を取り上げており、すでに今夏のプレミアリーグ挑戦が濃厚とみられている。

 それでもこの日、高井は移籍に関する質問に「クラブが言うなって言ってるんで。何も言うなって言われてるんで何も答えません」と含み笑いで返答。川崎Fでの戦いに「全力を尽くすのみかなと思います」と話すにとどめた。 (取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!

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