猛暑でイヤホン突然発火 「リュックから煙」原因は リチウムイオン電池に不具合か
真ん中部分が焼けて、溶けてしまったイヤホンケース。内側は黒くなり、溶けたイヤホンはケースから外れなくなっています。 「臭いで『あれ?』と思って、パッて見たら、リュックから煙が出ていて。慌ててキッチンに持っていって、リュックにシャワーをジャーッて浴びせた。もう何が起きたのか」 相次ぐリチウムイオン電池を使用した製品の発火。人気のワイヤレスイヤホンにも危険が潜んでいます。別の人はこう話します。 「だんだん焦げ臭いような臭いがして、煙が出ていて、イヤホンを取り出したところ、本体の裏の所が溶けていて。ちょっと熱を持った状態で、コートのポケットの裏地も溶けた」 ワイヤレスイヤホンを使用している人 「ええ…怖い。モバイルバッテリー(の発火)は聞くけど、イヤホンは聞かないですね」 発火の原因は何が考えられるのでしょうか? 去年までの5年間に起きたリチウムイオン電池製品の事故件数をまとめたグラフ。事故は気温が高くなる夏に増え、8月に最も多くなっています。 電力中央研究所 池谷知彦氏 「(Q.何度を超えると危険性は高まる?)リチウム電池は45℃(から危険)って言われています」 ワイヤレスイヤホンを付けている人をサーモカメラで撮影すると、顔とイヤホンは紫色になり、イヤホンの温度は40℃になりました。 小型で熱が逃げにくいというワイヤレスイヤホン。内臓のリチウムイオン電池に何らかの不具合があった場合、充電などの際に発火の危険があるといいます。 e☆イヤホンクリニック 伊藤晃さん 「リチウムイオンバッテリーは、製品に入れるサイズによって小さくすればするほど、実装が難しかったり放熱が難しかったりするので。不良率が上がるというのが、よく言われています」 安全に使うためには、ワイヤレスイヤホンの外観を細かくチェックし、異変がないか確認することが大事だということです。 伊藤さん 「落として外観がゆがんでいる、壊れているものとか、発火の少し手前といいますか、その予兆があるバッテリー膨張。充電ケースが変形していたり、イヤホンの接着が浮いて、製品が変形していたりした場合は、買い替えてよろしいかと思います」 (「グッド!モーニング」2025年7月30日放送分より)
テレビ朝日