国民的アニメで話題になったまさかの作画ミス 「同じヤツ2人」「美女の服が」
アニメは人が制作している以上、思わぬミスが発生することがあります。なかには、誰もが知る国民的アニメでも驚きの場面があり、視聴者から「作画ミスでは?」と指摘されたことがありました。
毎週放送される数多くのアニメ作品には、スタッフのハードな制作状況からか、いわゆる「作画崩壊」や、意外なミスを起こした作品があります。なかには、国民的アニメでも視聴者から間違いを指摘され、その出来事がネット上で話題になったケースもありました。
たとえば、2018年4月15日に放送された『ちびまる子ちゃん』(原作:さくらももこ)の「中野さん、さくら家に泊まるの巻」では、同じ人物が2か所に描かれる作画ミスが発生しています。
この回は、主人公「まる子」の祖父と仲が良い「中野さん」が自宅の鍵を忘れてしまい、まる子の家に泊まるというエピソードです。
夕食時にさくら家の一同がちゃぶ台を囲んでTVを観ている場面では、まる子の祖母「こたけ」が立ち上がってチャンネルを変えに行き、アップでTVとこたけが描かれます。その後、お茶の間全体を映すカットに切り替わると、TVの横と祖父「友蔵」の隣にそれぞれこたけが描かれていたのです。
この作画ミスは、ネット上で大きく話題になり、ネットニュースでも取り上げられました。その結果、公式が取材を受けて作画上のミスと伝えて謝罪したほか、さくらももこ先生も自身のブログでミスに言及し、「うっかりですみません」と謝っています。
また、2024年11月8日に放送された『ポケットモンスター』の「追跡!バサギリを探せ!!」でも、視聴者が驚いたシーンがありました。この回は、主人公の「リコ」たちが前話で出会った旅好きのカメラマンの女性「サザレ」とともに、天狗山で古の冒険者「ルシアス」と冒険をした六英雄の1匹「バサギリ」を探す話です。
リコたちは天狗山でバサギリを探すなかで、穴に落ちたりポケモンに襲われたりしてバラバラになるも、バサギリの情報を得て無事に合流を果たします。そのなかで、合流した5人とポケモンたちの場面が描かれたのですが、その際、サザレが丈の短いタンクトップの下に着ていたはずのインナーが消えていました。
次のシーンでは何事もなくインナーが描かれていましたが、視聴者から「恐ろしく早い脱衣」「エッチだ……」と声があがり、思わぬミスにドキッとした人もいたようです。なお、過去にも、ヒロイン「ハルカ」のスパッツが描かれていなかったり、ジムリーダー「カミツレ」のタイツが消えたりなど、ちょっと色っぽいミスが起きています。
ほかに、『ドラえもん』(原作:藤子・F・不二雄)では作画ミスに気付いた視聴者がSNSで投稿し、作画監督を務めた藤田優奈さんが言及したことがありました。ミスがあったのは、2020年5月2日に放送された「メモリーローン」の回です。
この話では、思い出を預けるのと引き換えにお金を貸してくれるひみつ道具「メモリーローン」が登場し、「のび太」は次々と思い出を預けてしまいます。出先でのび太の様子を聞いた「ドラえもん」は、大切な思い出まで預けてしまうのではないかと焦り、「タケコプター」を装着して空を飛びながら探し始めました。
このとき、ドラえもんの全身が映ったカットではタケコプターが描かれていましたが、次のアップのカットではタケコプターが消えた状態になっています。
この作画ミスがSNS上で話題になると、藤田さんの目にも留まり、彼女はTwitter(現:X)で悲鳴をあげていました。その後、別のミスから再度この回が話題になった際、藤田さんは「この回の作監は自分です(カットは別の人です)なぜこうなったかの理由は色々ありますが、見落としていた自分が悪いので反省しています」と語っています。
これらの投稿には、視聴者から「いつもゲンキをもらってますので、頑張って下さい!」「失敗は次への糧ですから」と、励ましや応援の温かい声があがっていました。
(LUIS FIELD)