【性に関する衝撃調査】約3割がコンドーム未使用、7人に1人は性感染症予防「ゼロ」の実態
2025.8.6 LASISA編集部
性感染症内科ペアライフクリニックが、2025年2月から3月にかけて、同院を受診した男女313人(男性212人、女性101人)を対象に「性病に関する意識調査」を実施しました。
コンドーム使用率は7割、残り3割は未使用
性感染症に関する意識調査を実施性感染症内科ペアライフクリニックが、2025年2月から3月にかけて、同院を受診した男女313人(男性212人、女性101人)を対象に「性病に関する意識調査」を実施しました。年代別では20代が44.9%と最も多く、30代が26.8%、40代が13.4%となっています。
「性感染症予防のために、現在行っていることがあれば教えてください」という質問については、72%の方が「コンドームを使用している」と回答しました。しかし、この数字は裏を返せば、約4人に1人にあたる28%の方がコンドームを使用していないことを意味しています。さらに深刻なのは、313人中46人、つまり約7人に1人が性感染症の予防を何も行っていないと回答したことです。
有効な予防策として知られる「定期検査」や「予防薬」を実践している方は313人中わずか82人にとどまり、これらの予防方法の認知度の低さも浮き彫りになりました。
症状が出ても「すぐ受診」はわずか3割
症状に対する対応についても興味深い結果が得られています。「性感染症の感染を疑った際、どのくらい症状が続けば、医療機関に行きますか?」という質問に対し、「すぐに」と答えた人は全体のわずか33.5%でした。
「1週間以上」と答えた方は42.7%に上り、多くの人が症状が出ても様子見を続ける傾向があることが分かります。性感染症は症状が出てもすぐに軽快することがあるため、この期間中に症状が治まってしまうと、潜伏期間を経て重症化するケースも少なくありません。
4人に1人が知らない「無症状感染」と「不妊リスク」
性感染症に関する知識についても課題が明らかになりました。「性感染症に感染していても無症状であるケースが多いことを知っていましたか?」という質問では、77%の方が「知っている」と回答した一方で、23%、つまり約4人に1人が「知らない」と答えています。
クラミジアを例に取ると、女性では8割、男性では5割が無症状のまま感染していると言われています。特に咽頭クラミジアの場合、無症状での感染は9割に及ぶとされており、自覚がないまま感染が進行してしまう危険性があります。
さらに、「性感染症を放置すると、不妊の原因となることを知っていましたか?」という質問については、26.4%の方が「知らない」と回答しました。性感染症は初期には自覚症状がほとんどないことが多いものの、治療を受けずに悪化すると体内で炎症が広がり、男女ともに不妊の原因となる可能性があります。
特にクラミジアや淋菌感染症は、女性では卵管が詰まる原因となり、男性では精管に影響を及ぼすことがあります。不妊の原因は男性側にも約50%の割合であるとされており、性別にかかわらず早期発見と治療が重要となります。
性感染症の知識はネット検索に依存か
調査では、性感染症に対する知識の入手先についても質問されています。その結果、9割の方がWeb検索で性感染症の知識を身につけており、学校や家族では性感染症について知る機会が少ないという実態も明らかになりました。
今回の調査結果は、多くの方が性感染症予防に関して誤った認識を持っていることを示しており、正しい知識の普及と予防意識の向上が急務であることを物語っています。
引用元「性感染症内科ペアライフクリニック」の公式サイト URL( https://pairlife-clinic.com/)