「AIチャットはオワタ」。ChatGPT、収益性重視の大規模なリニューアルを計画中?

たしかに、ChatGPTの優位性がどこにあるのかわかんなくなってきてるのよね…。

イギリスの経済紙Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)は、「十数名の現役社員や元社員」の話として、OpenAI(オープンエーアイ)が主力製品であるChatGPTの根本的な見直しを進めていると報じました

どうやら、ChatGPTは近いうちにあらゆる機能が詰まった「スーパーアプリ」へと生まれ変わるみたいですよ。

OpenAIのある上級スタッフは同紙に対し、「チャットは死んだ」と語りました。今後、ChatGPTはより多くの収益を生むエージェント機能やコーディングツールのポータルとしての役割がメインになりそうです。

リニューアルは法人向けの収益増が目的か

OpenAIのコーディングツールであるCodex(コーデックス)には段階的な月額プランがありますが、企業が社員にアクセスを提供して、トークンを使った分だけ課金するシステムの方が大幅な収益増につながります。

新規株式公開(IPO)に向けて、最大のライバルであるAnthropic(アンソロピック)と競争しているOpenAIにとって、この収益アップはどうしても必要なことなのだとか。

現時点では、Anthropicのほうがリードしています。一般ユーザーではなく、法人の顧客をターゲットにアピールしたことで、同社はOpenAIを抜き去ってしまいました

OpenAIの新たな方向性については、同社のCRO(最高収益責任者)であるDenise Dresser氏が4月に公開したブログで初めて明かしました。

同社は、「従業員が業務を遂行するための主要な体験となる統合型のAIスーパーアプリ」を構想していたとのこと。

Dresser氏は、スーパーアプリは「ChatGPT、Codex、エージェントによる自律ブラウジング、さらに幅広い機能の優れた部分を統合する」ものであると述べていました。

今回の報道を踏まえると、同氏が言及していたのは、ChatGPTを補完する別製品ではなく、ChatGPTそのものだったようです。

ChatGPTの「ハブ化」はどこまで進んでいるのか

「スーパーアプリ来るぞ」といううわさは、去年の10月頃からくすぶっていました。当時、開発者向けのイベント「Developer Day」で、方向性を匂わせてはいたんですよね。

OpenAIは、ChatGPTが急成長を遂げると、すぐにChatGPTをネットのハブや拠点のような存在にしようと試行錯誤してきました。

最初の試みは、2023年3月に登場したプラグイン。ChatGPTのローンチから4カ月後で、ChatGPTが史上最速で成長したアプリだと報じられた翌月のことでした。インターネットブラウザの拡張機能に似た感じだったプラグインは、期待されたものの鳴かず飛ばずに終わって、結局廃止されました。

昨年10月に導入されたApps(プラグインをより具体化した感じ?)は、ChatGPTを生産性のハブにするという構想をより鮮明にしました。

Financial Timesによると、リニューアル後のChatGPTは、コーディングや画像生成に加えて、ユーザーになんらかの形でAppsを利用するよう「促す」仕様になるそうです。

プロンプトをなくす賭けに出る?

さらに同紙は、OpenAIがこのアプリに対して、もっと壮大で(ちょっと現実離れしている気も)野心的な目標を持っていると伝えています。

OpenAIは、ユーザーがアプリやサイトを利用する際に、自社のモデルがユーザーの意図を自動的に理解できるようになると見込み、プロンプトや各種機能の廃止を検討しています。

プロンプトをなくすという発想は、確かに野心的に聞こえますが、当面は既存のユーザーがコーディングやエージェント型ツールを利用したくなるようなインターフェースの構築に注力すべきでしょう。

アプリのインターフェースは、OpenAIの努力次第でいくらでも新しくできますが、最終的にそのアプリが本当に「スーパーかどうか」を決めるのは、あくまでもユーザーなんですから。

プロンプトをなくすって、どうやったら可能なんでしょうね? ハルシネーションを起こすAIにユーザーの意図を読み取れるとは思えないのだけど…。

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