トランプ氏、フロリダの不法移民収容施設「ワニのアルカトラズ」視察
[オチョピー(米フロリダ州) 1日 ロイター] - トランプ米大統領は1日、南部フロリダ州に建設された不法移民収容施設を視察した。施設はマイアミから60キロほど離れたアリゲーター(ワニ)やヘビが多数生息する場所にあり、脱出不可能な監獄島として有名だった「アルカトラズ島」になぞらえて「アリゲーター・アルカトラズ」と呼ばれている。
バイデン前政権下で違法な滞在が認められたとトランプ政権が主張する移民の国外退去を推進するため、施設の恐ろしいイメージをことさら宣伝しようとしている格好だ。
地元共和党は早速、ワニをデザインした洋服やビール缶などの関連グッズを販売している。
トランプ米大統領は7月1日、南部フロリダ州に建設された不法移民収容施設を視察した(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
視察を終えたトランプ氏は「私は外を見て回った。すぐにハイキングに行きたくなるような場所ではない。何マイルにも及ぶ危険な沼地に囲まれており、そこから出て行くには強制送還しかない」と強調した。
米政府によると、施設の年間運営費は4億5000万ドルで、約5000人を収容できる。
フロリダ州のデサンティス知事(共和党)は、現地に州兵100人を派遣すると明らかにしている。部隊は早ければ2日にも到着する見通しだ。
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